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【第12回ネット小説大賞 受賞】【コミカライズ化決定】異世界から帰ったらこっちの世界にダンジョンがあるんだけど!?〜モテたいのでダンジョンで頑張ります〜【祝200万PV突破】  作者: ふぇありす
第8章【転生陰陽・現代聖女編】

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第19話:耀の夢

プライベートジェットに乗り早10時間、お茶をしたり夕食をしたり、豪華なベッドで寝たりと過ごしていたが遂に暇になって来た。


「後5時間……暇だなぁ……」


ソファーに寝そべりながら暇つぶしに持って来ていたラノベを置く、最近買って来た分も読み切ってしまったのだ。


「優希、課題はどうするの?」


「課題?」


「うん、学校の課題」


「……もらったっけ?」


「だとおもった……はいこれ、蔵間先生からの課題メール」


見せて来たのは蔵間先生からのメールで内容は向う1ヶ月の各種教科の勉強範囲だ。


「えっと……『どうせ上凪はまたごたごたに巻き込まれて帰るのが遅くなるだろうから1月分の学習範囲をGWの課題として出しておく、どうせ暇になるだろうからやらせといてくれ』……なんというか、先生がこんな言い方で良いのか……」


添付されてるファイルは各種教科の課題が多数入っていた。


「かなり量があるなぁ……」


「ひと月分だからねぇ……」


仕方ないのでプリンターを出して印刷する、流石にスマートフォンの画面で課題はできないし。


「私も勉強しようかな~」


参考書とノートを出して書き込み始める、そういえば耀は大学どこに行くのだろうか。


「ねぇ、耀って大学どこに行くの?」


「ん? そうねぇ……どこか教育学部があるところが良いかな?」


「へっ? 教育学部?」


意外な答えに抜けた声が出る。


「そう、だって優希の将来を考えたら異世界で教師を増やさないと駄目じゃない」


「いや、耀のやりたい事は?」


「それがねぇ……優希のお嫁さんはもうなったし、後は優希の子供を産むくらいなのよ……元々、私の人生は優希にあげるつもりだったし」


「いやいや、もし俺が他の女性と結婚したらどうするつもりだったの?」


「え? 考えた事無いわね……。何が何でも優希の事落とすつもりだったし……」 


「嬉しい様な、怖い様な……でも、もしかしたらの場合は?」


「凄く難しい質問ね……多分その時は適当な男捕まえて、適当に生きるつもりだったわね」


マジか……そういえば昨年進路希望で〝俺のお嫁さん〟と書いて先生に釘刺されてたけどアレ本気だったのか……。


「実は秘密にしてたけど、1年生の時に優希の夕食に睡眠薬盛ろうとして優佳さんに止められたわ」


「……へっ?」


「流石に高1で既成事実は早いから止めなさいって言われたわね……高3の秋になら良いって許可出てたけど」


「母さん!?」


知らぬところでとんでもない事が起きてたんだけど!?


「でもまさか優希の初子ういごを結菜ちゃんに取られるとは思わなかったわ」


本気で悔しそうな顔をしている。


「いや、あれはノーカンじゃない!?」


「よくよく考えると、あの後酒吞さんとする事してるんだから近親〇姦よね?」


「そうなるのかな……」


「遺伝子的に調べてみないとわからないけど、多分そうなるんじゃない?」


「考えない様にしよう……」


「良いわねぇ……私も優希の子供欲しい……」


「せめて高校卒業までは待ってね、耀も教育学部に行くなら実習とかもある訳だし」


「そうよねぇ……悩むわ……」


「悩まないでね……」


「でもあれよね、2~3年生で実習があるのなら初年度に産んだ方が良いわよね?」


耀が目を輝かせる、獲物狙う目に変化していく。


「待って……」


「待たない!」


手を振るうと俺の手が拘束される。ガチガチに固められてるので外せない。


「外せない!? 耀、魔法上手くなりすぎだろ!?」


誤魔化そうと魔法を褒める、だけど耀はニヤニヤしている。


「ありがとう、だけどその手には乗らないわよ」


駄目だった! 幼馴染強い!?


「という訳で……いただきまーす♪」


一瞬他の皆が覗いてるのが見えた、だけど一瞬でベッドルームに戻ってしまった。



◇◆◇◆

「と、言う訳で着きました。パリ~」


菫さんが元気よくカメラに向けてピースサインをする。


「おー」


「(パチパチ)」


「ふふふ、元気ね~」


「15時間飛行機に乗ってたとは思えないわね……」


カメラを持つ紅さんが神楽組の皆を移す、今回はSNSや動画サイトに載せるオフショットや動画を録画しながらのイベント参加になる、今はライブ放送中らしい。


「ではここから移動をしますね、皆さんこちらへどうぞ」


「お荷物はこちらでお預かりさせていただきまス」


「こちらへどうぞ!」


スーツを着た巴ちゃん、それとメアリーとユキ、二人のメイドが案内する、絵面としては巫女服風の魔法服を着た神楽組とメイド服の二人、そして騎士服を着たミュリという若干世界観が混雑している状態だ。


「なんと今回、鈴香がお願いをしたらカミナギシークレットサービスが特別警護をしてくれることになりました!」


「流石、大富豪の妻」


「ちょ、蒼!?」


「お陰でプライベートジェットなんかも使わせてもらって、道中やダンジョンの安全も保障してもらっているわ」


快適ボソッ


それを少し離れた所から見ている俺達、すると鈴香がもじもじし始める。


「優希、これ」


ユフィがこちらにスマホを見せる、今の神楽組のライブ放送の様だ。


「あーあはは……」


思わず苦笑いが出た、コメントが『旦那さんは?』で埋まっていた。



作者です。

神楽組のファン層は男性5.5割、女性4.5割でかなり拮抗していて、女性ファンの比率は鈴香・蒼に多く、男性ファンの比率は紅・翠に多く。

男女半々くらいは菫です。

意外と優希も好意的に受け止められてたりします、稀に凄いのが居ますが……。


一時期、過激派ファンに殺〇予告を受けまくった優希君ですが、巴ちゃんと綿貫さんが粛々と訴訟やお話()なりで潰したり、テレビで経緯を話したら愛を貫く女性として一気に女性ファンが増えた感じです。

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