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|幕間|②:姉妹のお願い

今日3話更新の2話目です、夜は3話目上げます!

お風呂から上がり縁側でラムネを飲みながら火照った体を流れる風で冷ましていると、二人分の足音が聞こえてきた。


「あっ、お兄さん居ました」


「優希お兄ちゃんやっと見つけたよー」


「あれ、二人ともどうしたんだ?」


「どうしたじゃないよーめっちゃ探したんだよー」


「えっと…お風呂に入ってたんですか?」


「そうそう、姫華さんに言われて鷲司さんと話をしながらね」


「ムムム…まさか、おとーさんに混浴チャンスを取られるなんて…」


「ちょっ、何言ってるの冬華!」


「だってーせっかくのおにーちゃんとの混浴チャンスだよ?」


「いやいや…冬華さんや、姫華さんに先お風呂入らせるように言った時点でアウトノーチャンスですよ」


「そうだよ、おかーさんに怒られるよ?」


「うっ…それはマズイ…」


怒られた事を思い返したのか冬華は青い顔になる。


「そうだ、春華。さっき俺を探してるような事言わなかったか?」


そう聞くと春華は途端にもじもじし始める、なんか地雷踏んだ!?


「あの、ですね…」


「うん…」


「私達も魔法を使えるようになりたいんです!」


「なんだ…そんな事か…」


「おにーさんは何を想像したのかなー」


と冬華がニヤニヤしながら煽り始める…面倒なんで放っておこう。


「それで春華は何で魔法を使いたいんだ?」


「そのですね…」


「あーその、お兄ちゃん。春華ね昔から魔法少女とかプリ〇ュアに憧れてたりしてるんだ」


「ちょ!冬華!!」春華の顔が瞬間湯沸かし器の様に真っ赤になる。


「なんだ、割とまともな理由じゃん」


「え?そうなんですか?」真っ赤なままの春華が聞き返してくる。


「うん、俺も転〇ラの主人公みたいに、万能な魔法やスキルを使う姿に憧れたもん」


「じゃあ…」


「俺で良ければ教えるよ、でも耀と違って習得に時間かかるよ?」


「はい!それでも使えるようになりたいです!」


「わかった、それと冬華はどうする?」


「うーん、使えるなら使いたいけど、それって私の戦闘スタイルに合う?」


「うーん微妙だけど、戦術の幅は広がるよ」


「じゃあ、保留で。たまには春華とおにーちゃんを二人きりにするのも面白そうだし」


そう言うと笑いながら本邸へと戻って行った。


「じゃあ春華、夕食後で大丈夫か?最初は座学中心になるけど…」


「はい!よろしくお願いします!」




◇◆◇◆

夕食後、春華との座学を終え部屋に戻るとそこには冬華が居た。


「と、冬華?いったいどうしたんだ?」


「あのね優希さん、私も魔法習っちゃダメ?」


「良いけど、どうしてさっき言わなかったんだ?」


「最近優希さんと居る時は私ばっかり話してたなーって思って、春華とのレッスンが進んでからで良いから…」


「そうかそうか、春華を気遣ったんだな」


「そうゆうの言わなくてもいいじゃん!恥ずかしい」


そう反抗してる冬華の頭を撫でながらもう一つ引っかかった事を聞く。


「それでどうしていきなり名前呼びなんだ?」


「いやー将来的に結婚するわけだし、世間的にいつまでもおにーちゃん呼びは…」


「まあ嫁が3人居るのは世間的にアレだけど。呼ぶのは自由だろ?おにーちゃんって呼べるうちは呼んどけば良いんじゃないかな?将来呼びたくなくなるかもしれないし。今、気が済むまで呼んどきな」


「そうかな?」


「ま、まあいきなりおにーちゃんと呼ばれなくなるのも寂しいものがあるというか…」


「へぇ~優希さんにそんな趣味が…」


「俺は一人っ子だからね」


「じゃあしばらくの間呼んであげるよ、おにーちゃん♪」



そう言ってニヤニヤする冬華であった。


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