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第17話:攻撃魔法①(練習編)

お昼を食べ耀の魔力切れの昼寝に付き添い(魔力切れは寝ると普通より回復しやすい為)、再度弓道場へ戻ってきた。


「じゃあ午後は、実践的な攻撃魔法の練習だね」


「わかりました!先生!」


一眠りして元気になった耀が嬉々として手を挙げる。


「じゃあ教えるのは石礫いしつぶて、つまりストーンバレットの魔法だね」


「なんで午前にやった水の魔法じゃないの?」


「それはね、ダンジョンの材質で多いのが土や岩が多いんだ、1から全部作るよりそこら辺に落ちてる石で嵩増しすると初心者は魔力が抑えられるからね」


そう言いながら昨日一度ダンジョンに戻って採取してきたダンジョン産の石を置く。


「それに、もう一つ理由があってね。耀、この石を魔力で拳大の大きさまで大きくしてみて」


「わかったわ、むむっ…大きくなれー大きくなれー」


魔力を込めて石に魔力でコーティングしていく、そうして10秒程で拳大の大きさになった。


「ふぅーこれでいい?」


「OKOK、じゃあ今度はこっちの石も同じ位の大きさにしてみて」


「わかったわ、あれ?やりやすい?」


ものの5秒程で先程の大きさまで成長する。


「先にやったのが、そこら辺で拾った石、後にやったのがダンジョン産の石なんだ」


「つまりダンジョン産の石のが魔法を使いやすいのね」


「その通り」


「じゃあここにあるだけの石を使って練習しようか」


矢場から10m位離れた位置に魔法で石壁を作る。



「最初は当たるだけで良いからやってみよう、呪文は『石の礫よ、敵を打ち抜く弾丸となれ』が良いかな?」


本当は鏃なのだが現代人は弾丸のがわかりやすいだろう


「任せて!張り切ってやるよ!」


そう言って嬉々としながら石を持って呪文を唱え、発射している、外してるが耀は楽しそうだ。


それから30分程、耀はひたすらストーンバレットを乱射している、まあそろそろ限界だろう。


眺めていると耀がふらつく、慌てて抱えると満足そうな顔をしている。


「耀そろそろ終わりにしようか、疲れたでしょ」


「うーん…疲れた…でも満足」


「そうかそうか、それじゃあお姫様を運ぶので片づけてくるね」


「はーい」と脱力した感じで手を振る耀をゆっくり降ろし座らせる、それから手早く片づけ、作った土壁も崩し水球を出して手を綺麗にする。


それから耀をお姫さま抱っこで、小鳥遊さんちの本邸へ運ぶ途中、春華と冬華に鉢合わせた。


「あー優希お兄ちゃんだ!耀おねいちゃんも居る!」


「こんにちは、優希お兄さん、耀お姉さん」


「冬華は今日も元気だな、春華もこんにちは」


「春華ちゃん冬華ちゃんこんにちはー」


「それでお兄さんはお姉ちゃんをお姫様抱っこしてどうしたの?」


「あれ?姫華さんから聞いてない?今日から2泊3日でここに鍛錬しに来たんだ」


「そうなんだ、耀さんはどうしてそうなってるの?」


「ああ、魔力の使い過ぎで疲れちゃったんだ」


「じゃあ早く休ませてあげないとね!あれ、春華は?」


「春華ちゃんは先に家に入っていったよ」


「そうなんだ、じゃあお兄ちゃんも早く行こう!」


冬華に手招きされながら玄関をくぐると、奥から姫華さんが出てきた。


「おかえりなさい三人とも、冬華はまず手洗いうがいね。優希君、春華が先に客間にお布団敷いてくれてるから耀ちゃんはそこに寝かせてあげてね、夕食までまだだけど、変な事はしないようにね」


「ありがとうございます、いやいや変な事って何ですか…姫華さんの考えてるようなことしませんよ」


「「「しないの?」」」


何故三人でハモる、やめてくれこのタイミングで手を出すほど飢えちゃいない、とゆうかまだそこまで至ってないんだから耀もそういうこと言わんでくれ。


「とりあえず、客間に行ってきます」


「はーい、ごゆっくりー」


それから客間に向かうと春華が耀用の布団を敷いていた。


「ごめん春華、準備ありがとう」


「いえ、大丈夫です!お手伝い出来てうれしいので!」


運んでる間に限界が来たのか寝落ちてる耀を布団に寝かせ夏用のブランケットを被せる、規則正しく寝息がしてるのを見ているといつの間にか冬華が覗いていた。


春華に耀を任せ廊下に出る、そのまま冬華と一緒に居間に行くと冬華から「お父さんが呼んでる」との事だったので冬華と共に道場へ向かう。



◇◆◇◆

道場に着くと、丁度鳳さんの訓練も終わったらしく床で伸びている鳳さんが居た。


「おとーさん、おにーちゃんつれてきたよー」


「お帰り冬華、ありがとう」


「優希君、鳳さんに回復魔法をかけてもらえないだろうか?」


「いいですけど…どうしたんですか?」


「鍛錬の最後、模擬戦で裏人格が出てね…気絶させてしまったからね一応怪我していないだろうけど念の為にお願いするよ」


「そうですか、わかりました」


そう言って無詠唱で回復魔法をかける、一応詠唱無しだがハイヒールである。


「ありがとう、ぞれじゃあまだ夕食まで時間はあるだろうし1戦やらないか?」


「え゛……」


「前回は身体強化使ってなかったんだろう?今回は使ってみてくれ、優希」


「わかりました」


そうして模造刀を受け取ると全身に薄く魔力を流していく、前回とは違う所を見せてやる!

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