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第13話:身体強化と魔法のお勉強

「さあやってきましたダンジョン1階層、今日はここで練習だね」


まずダンジョンの入り口すぐの回廊でビニールシートを開き荷物を置く。


その中からバケツとスチール缶を取り出す。


「さてじゃあまずは身体強化についてだね、二人は身体強化ってどんなのを想像する?」


「どんなのって…キャプ○ンアメ○カみたいな超人的な動きが出来るようになる?」


「えっと…ハ○ク見たいな感じでしょうか?」


何で二人とも例えがアメコミヒーローなの?まあそれはいいとして。


「近いんだけど、ちょっと違うんだ。確かに身体強化を行うと超人的なパワーは出そうと思えば出せるんだ、でも鍛えてない人がいきなりスーパーパワーを使うとどうなる?」


二人に問いかけると二人は考えているようだ…………そして鳳さんがはっと気づいた。


「もしかして、筋繊維が切れたりしてずたずたになるのでしょうか?」


「そうだね、若干表現が怖いけど…」


そして置いてあるスチール缶を手渡す。


「だから最初は二人にそのスチール缶を、こんな感じに潰して欲しいんだ」


親指と人差し指でスチール缶を潰す、俺の時はそこらへんの石だったな…担当が魔法教えるの苦手で一月ずっと訓練してたよ…


異世界での特訓に思いを馳せいると耀が口を開いた。


「でも優希私達は、魔法?の使い方すら分からないのよ?」


「うん、それはこれから教えるよ、二人にはその缶を潰すという目標を認識してもらいたかったんだ」


そう言いながら俺は片手で缶を小さくしていく。


「じゃあ一人づつはじめようか、まず耀から」


耀の両手を取り俺の手と合わせる、そこに弱く回復魔法を流し込んでいく。


「耀、なんとなく両手から暖かいものが流れて来ない?」


「んーーーーーーあっ、なんとなくわかってきたかも…体の中を回ってる」


「それだね、一旦終了っと」


「あーすごい…肩こりがめっちゃ楽になった…」


そう言って耀は両肩をぐるんぐるん回す一緒に胸も揺れる、眼福だ。


「ん゛ん゛っつ」


眺めていたら鳳さんに咳払いで釘をさされた。


「じゃあ次は鳳さん、やりましょうか?」


鳳さんの両手を取り回復魔法を流していく。


「どうですか?わかりますか?」


「んーーーーいまいちわかりませんね…」


「そうですか…じゃあ別のアプローチからいきましょう。いつもモンスターと戦う時はどんな感じに戦ってます?」


「うーん、実はあまり記憶に残らないの」


「あぁ、ジョブの狂戦士ってそうゆう事ですか…」


「ええ、お恥ずかしながら…」


「大丈夫です。それも対処法を知っていますから」

 

「えっと…それはどうゆう事でしょうか?」


「あ゛っ………」


(はいやらかしたーやってしまったー)


「えっとですね…ここから話すことは、特殊な事で必ず他の誰にも教えては駄目なんですが…約束出来ますか?」


少し威圧的に魔力を放出し睨み付ける、ここで理解をされなければ、これ以上はこの場所に居れない、下手したら日本にも居られなくなる。


「わかりました…これからの事は他言しない事を誓います、もし裏切ったなら…」


「そこまではいいです、俺は貴方をそれなりに信頼しているので」


「ありがとうございます、その信頼を裏切らないよう気をつけます」


それから俺が異世界に行った事、その世界から帰ってきた事、攻撃魔法や回復魔法も使える事、そのせいで俺のジョブが計測不可能な事それを伝えると、鳳さんは茶化す事無く全て聞いてくれた。


「そのせいで、貴方は3人でのオーガ討伐という事が成し遂げられたのですね」


「そうですね…通常種であれば今なら瞬殺出来ます、変異種でも少し苦戦はしますが勝てます」


「そこまで強いのですか…」


「レベルアップといえばいいんだろうか、壁を越えるという表現が正しいのか…それがあると強くなれるんだよ、こっちの世界じゃこの間が初めてだったけどね」


「じゃあ私も強くなれるんですね…」


「まあまずは自分の力を抑える必要があるんですけどね」


「うぅ…」


「こーら優希はそうやっていじわるを言わないの!」


「ごめんごめん、でも抑えれないと無理しちゃうからね。」


「そうゆうものなの?」


「我を忘れて引き時がわからないと、命にかかわるからね…」


「確かに、そうですね…それでその対処法は?」


「一番は武術を学ぶ事なんだけど、即効性はないからね……なので荒療治になるよ」


「わかりました、お任せします」


「じゃあ時間かかるしお先に、耀の練習方法から教えていこう、役に立つかもしれないし鳳さんも聞いててね」


「はーい」「わかりました」


「さっき感じた魔力を今度は自分の中に閉じ込めるように頭で意識してみてね、お腹がイメージしやすいかな?」


そう言いながら耀へ微弱な回復魔法を流していく


「あ、わかってきたかも…」


「じゃあそれと同じ力が自分の中にあると思って」


「むむむっ……あっみつけた」


「その力を体中に行き渡らせるように」


「むむっむむむむっ………あぁ…しっぱい…」


「いや上出来!上出来!もう出来るなんてすごいよ耀!」


「えへへ~もっと褒めて褒めて~」


飛びついてくる耀の頭を撫でながらすごいすごいと褒める、視線感じたので振り返るとぽーっと鳳さんがこちらを見ていた。


「鳳さん?どうしたの?」


そう聞くと鳳さんは慌てふためく。


「なっ何でも無いです!大丈夫です!」


それならいいけど…


ちょくちょく変になる鳳さんだった。



鳳ちゃんってお嬢様っぽくなってますが中身は庶民の女子高生です(ちょっとお金持ちだけど通ってる高校は普通の高校)

因みに当初と性格違うじゃんと思いますが後々明らかになります。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 読みやすく、面白い。 [気になる点] それから俺が異世界に行った事、その世界から帰ってきた事、攻撃魔法や回復魔法も使える事、そのせいで俺のジョブが計測不可能な事それを伝えると、鳳さんは茶…
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