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第9話:お風呂ですよ!お風呂!③

浴場へ戻されお風呂椅子座らせられた後、三人は意味深にじゃんけんをしていた。


どうやら負け抜けのようだ、春華は少しほっとした様な顔をしている、勝ったはずの二人は何故か顔が赤い、不思議に思っていると春華がこちらへやってくる。


「ゆ、優希さん!私は頭を洗います!」


突然春華が自分の頭を洗う宣言をする。


「あ、うん良いと思うよ?」


「じゃあ、失礼して」 


あれ?春華さん?なんで俺の前に?シャワーを持って…まさか…


「では、洗いますね」


丁度いい温かさのお湯で頭を流され始める


おにーさん…熱くないですか?


「んぁ…あぁ…大丈夫〜」


湯船に入る前に一度は洗ったが、再度湯をかけられ髪が解されていく。


(人に頭を洗われるのって気持ちいいんだよなぁ…)


そう思っていると、お湯が止まる、シャンプーを出す音と泡立てる音が聞こえる。


そうして細い指が髪の間に入ってきて、マッサージを混ぜながら洗われる。


(やべえ…すっごい気持ちいい…所々力を入れつつ解されるのめっちゃ癒やされる)


「優希さん、どうですか?」


「めっちゃ気持ちいいよ、癒やされる〜」


「じゃあもっとがんばります!」


そう言って春華は頭を自分の方へ引き寄せた、さて皆さんにクエスチョンです。



Q.元々前屈みかつ、近い位置で頭を洗われている時に引き寄せられたらどうする?




A.頭を胸に押し付けられる。


「春っ…」


慌てて春華に言おうと思ったが、春華の一生懸命やってくれているのが伝わってくるので言い難い。


「おにーさん?どうかしました?もしかして痛かったですか?」


「いや、大丈夫だよ、気持ちいいよ」


「なら良かったです!」


そう言って春華は鼻歌交じりに洗っていく。


俺の理性…持ってくれよ!




春華の柔らかさに包まれながら煩悩と壮絶なバトルを繰り広げていると、どうやら終わったらしく「泡を流しますねー」との掛け声でお湯をかけられる。


想像以上に髪の毛が柔らかくなっている普段自分で洗っているより柔らかくなっている。


「ありがとう春華、よかったよ」


「やっぱり入院してたのもあって、髪が痛んでしまっていたので一緒にお手入れもしちゃいました」


「うん、まだ濡れてるからわかり辛いけど既に手触りが違うよ」


「お役に立てて良かったです!機会があったらまたやっても良いですか?」


「それはもちろん!またお願いするよ!」


「はい!」


そう言って満足した顔の春華は耀達の下へ戻っていく。


そうして入れ替わりにこちらへ来たのは冬華だ。


「やっほーおにーちゃん、次は冬華の番だよ!」やる前から万遍の笑みである。


「それで俺はなにをすればいいんだ?」諦めモードで冬華へ聞く、もう俎板の上の鯉の気分だ。


「それはね、はいっ」


そう言うと冬華は肌触りがすごく良いボディースポンジを手渡してくる、まさか…


「ちょっとまてぃ!それはまずいだろ!」


「大丈夫大丈夫、水着は着たままだから!」


「全然大丈夫じゃないだろ!」


「えー止めてもいいけど、春華にさっき優希おにーちゃんが春華の胸に顔埋めて喜んでたって言っちゃいますよ?」


「うっ…それは…」


「さすがに私も、おにーちゃんに水着の中まで洗ってもらうつもりじゃないので///」


「わかった、前は自分で洗うならOKだ」


「しかたないなーそれでいいよ」


「何かすっごい疲れた…」


そう言って少し小さめのお風呂椅子に座る冬華の後ろに座ると備え付けのボディーソープをスポンジに出す、それから手とスポンジで泡立て背中から洗っていく。


「ひゃぅ!」


スポンジを当てたら聞き慣れない声がした、冬華は耳から首筋まで真っ赤に染まってる。


「お前…自分で言い出した癖に照れるなよ…」


「だってぇ…」


「恥ずかしいなら止めるか?」


「それは駄目!最後までやる!……だいじょーぶだいじょーぶ」


「じゃあ、なるべく我慢してくれ…」


俺の理性が持たない!


それから手に移り指の間まで丁寧に洗い、もう片手も同じように洗うその時も「んんっ」とかくぐもった声をされて正直やばかった、それももう終わる。


「ほら、冬華終わったぞ、後は自分で前うぉっ…」


スポンジを手渡そうとした瞬間冬華に手を取られバランスを崩す、そのまま冬華へと体が密着する。


そのまま無言の冬華が俺の手に自分の手を被せ洗い始めた。 


柔らかく程よく締ってる冬華のお腹の影響で、理性さんが頭の中でレッドアラートを鳴らし始める。


だが足元が泡まみれかつ、体勢が体勢の為無理に動こうとすると冬華を押し倒してしまう、下手をすれば怪我の危険性もある風呂場での転倒事故は意外と多いのだ。


そうしてお腹を洗い終えた冬華は俺の手をスポンジ代わりにして今度は脚へ持っていく、先ずは足裏からふくらはぎへ手が移っていくそうして最後は太腿へ向かう途中、さすがに限界だったのか冬華の手が離れた。


助かった…


そう思いながら俺はその場に尻餅をついた。


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