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第80話:婚約披露パーティーの終わりと出発の朝まで……

その後はつつがなくお披露目の儀は終わり婚約披露パーティーはお開きとなった。


現在は食事も終え、部屋に戻って来た。


「お疲れ様です、ご主人様」


「お疲れー大丈夫だった?」


「はい、クロコが奔走してくれましたので特に被害は無いです」


「そっか……良かった……」


魔力をド派手に使ったので至極疲れた、少し休憩すれば元気に戻るだろう。


――コンコン。


「あっ、はーい」


「失礼するよユウキ殿っと……お邪魔だったかな?」


「いえ、少し疲れたので横になってただけです」


起き上がり、入って来たノクタールさんに椅子をすすめる。


「ありがとう、それじゃあ先に用事を済ませちゃおうか……」


「ありがとうございます。それでどうしたのですか?」


「いや何、ユウキ殿の働きに貴族達の気持ちがより一層固まった様だ。今すぐにでも人間領を征服しようと息巻いてるよ」


「あはは……息巻いてるのは良いですが、目的は無血開城なんですけどね……」


「仕方ないよ、あれだけの仕打ちをしたんだ」


「でも……この状態だと、道中の都市などには手を出さない様に厳命しないと駄目ですよね……」


「それは私から伝えておくよ、民への略奪や殺しは禁止と」


「すみません、ありがとうございます」


そして、ノクタールさんは話が終わったとばかりに席を立つ。


「さて、そろそろリリアーナ達が来る頃だからね。私はお暇させて貰うよ」


「わかりました、諸々ありがとうございます」


「何、私も今回の事に憤りを感じない訳じゃ無いからね」


そう言って笑いながら、部屋から出て行った。



◇◆◇◆◇◆◇◆


「ご主人様、終わりましたか?」


「あぁ、終わったよ」


シアが、お茶を淹れてくれたようで、湯気の立つカップを持ってくる。


「はい、どうぞ。少し苦めですが疲労回復の……元気になるお茶です」


「ありがと……にがぁ……」


クッソ苦いんだけど!?


「良薬は口に苦しというけど……苦すぎる……」


「へへっ、飲みましたね?」


「へ?」


――コンコン。


「どうぞー」


シアが答えると、アミリア達が入って来た。


「シア、本当に大丈夫なの?」


「優希様、お待たせしました♪」


「ユウキさん……」


アミリアは困惑顔、リリアーナはニコニコとセレーネはなんか……発情してね?


「うぐっ……身体が……熱い?」


正確には下半身だ、これって……。


「すみませんご主人様、多分効かなそうなので5倍濃縮にした媚薬です」


「5倍って……うぐっ!?」


甘い匂いが鼻腔を突く、匂いの方を見るとリリアーナが香炉を持っていてそこから香りが漏れている。


「こちらは、シャリアからいただきました催淫香ですね♪」


恐らくセレーネはたく前の香の匂いでスイッチが入ってる様だ、目が座ってる……。


「という訳で皆さん、こちらを」


シアがポーションの小瓶を持って来た。


「わかったわ……」


「はい♪」


「うぅ……うるるる……」


3人が瓶を呷る、飲み切った直後ベッドに押し倒された。


「ちょっ!? 落ち着こう!」


「無理」


「無理ですわ♪」


「うるるる……」


「諦めて下さいご主人様」


そうして皆が服を脱いでいく、その扇情的な姿に俺の理性が溶けて行った。



◇◆◇◆◇◆◇◆

「あ゛ーごえが……」


目覚めた後、水魔法で水を作り出し飲む。


外を見ると夜が明ける前の瑠璃色が目に入る。


「まだ、日が昇ってないのか……」


身体を起すと、掛布団が落ちる、左右にはシアとリリアーナが足元にはアミリアと【人化】の解けたセレーネが丸まって寝ている。


「うわぁ……布団がぐちゃぐちゃ……」


ぐちゃぐちゃになった布団は後で空間収納アイテムボックスに突っ込むとして……。


皆を起さない様に、すっとベッドから移動する。


「朝になったら出陣なんだど、まぁ夜明け前だしいいか」


備え付けのお風呂にお湯を溜める、その後に水魔法で作った水球に入り体を洗う。


「ふぅ……ヤバいな……記憶が無い……」


皆が入って来た後に押し倒されたとこまでは覚えてる……それ以降の記憶が曖昧過ぎるのだ。


「うーん……少し控えないと……」


そんな事を考えていると風呂場の扉が開いた。


「あ、御主人様……」


「お、おはよシア……」


何も身に着けないシアが入って目を擦りながら入ってきた。


「早いですね……いつもはもっと寝てるのに……」


「いやぁ……シアのお茶のお陰か朝から凄く元気でさ」


「え゛っ?」


シアが慌てて俺の下半身を見る。


「いや、そっちじゃなくて……」


「ふぅ……ビックリしました……まさかまだ薬の効果が残ってるのかと……」


そう言いながら湯船に入って来ようとするシア。


「ストップ、身体を洗ってからだ」


「はぁい……」


水魔法をでお湯を作りシアを洗う、そうこうしてる内に皆が起きて来た。


「うへぇ……ドロドロ……」


「流石に気だるいですね……」


「うぅ……お腹が重い……」


「おはよう皆、先にシアみたいに体洗っちゃって」


「「「はーい」」」


それからは出発前の業務があるというシアを先に見送って、俺達も準備をする。


「ほい、完成」


「ありがとうございます! ユウキさん!!」


「ユウキ~これどうやってつけるの?」


「あぁ、これはね……ここをこうして……出来た」


「ありがとう、これで準備完了ね」


「優希様! どうですかこの鎧!」


「おぉ~リリアーナにぴったりだな、似合ってる」


全員分の着替えを手伝ったり整えたりしている内に戻って来たシアが、出発の準備が出来たらホールに来て欲しいと伝えて来た。


「よし、じゃあいこうか」


「えぇ!」


「はい!」


「楽しみです!」


軽い足取りの4人と共に城のホールへ向かった。


作者です。


本日も読んでいただきありがとうございます!

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