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【第12回ネット小説大賞 受賞】【コミカライズ化決定】異世界から帰ったらこっちの世界にダンジョンがあるんだけど!?〜モテたいのでダンジョンで頑張ります〜【祝200万PV突破】  作者: ふぇありす
第2章【覚醒する者達編】

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第3話:娘さんを俺にくだs

 やっとこさ病院のベッドから開放され、久々に家に帰ってきたら、父さんが居た。


「父さんお帰り、いつ帰ってきたの?」


「おう!ただいま!さっきださっき、それより俺が知らない内に大変な事になってるならしいな!」


 母さんには耀と結婚する事は話した、父さんには未だなので今のうちに話したい。


「父さん、それでね、話しておきたい事が…」


「あー大体母さんから聞いた、とりあえず水城さんの家に行こうか」


 そう言って首根っこを捕まえられた俺は玄関から出て目の前の耀の家へ連れてこられた。


 そしてチャイムを鳴らし耀の家へ入って行く。


誠吾せいごーいるかー俺だー」


慎司しんじかどうした?」


「ケジメつけに来た」


 未だに首根っこ掴まれ浮いてる俺を誠吾さんが見る。


「とりあえず、優希君を下ろしたらどうなんだ慎司」


「おっと、忘れてた、すまねえ優希」


 どうせ俺は小さいですよーケッ(※現在164cmまで伸びた)


「母さん、耀を呼んできてくれないか?」


「ワカッタワ!」そう言ってエリナさんは二階へ上がる。


 それからすぐに耀が降りてきて俺の隣に来ると全員席に着く。


「それで、耀ちゃん本当にウチのでいいのか?」


「はい!私にはこれ以上無いくらいの、愛しい存在ですから!」顔を赤らめながらも堂々と耀は宣言する。


「そうか、じゃあ誠吾、お前はどうなんだ?」


「そうだね…男親としては『私を倒してからにしろ』と言いたいけど、耀から聞いた話じゃ僕の実力じゃ勝てないだろう、だから一つ条件を出そう」


「えっと…その条件は?」固唾を呑んで誠吾さんの言葉を待つ。


「君は探索者になるんだよね、ならば絶対に耀を僕達夫婦の元に無事で連れて帰ってきてくれ、無論君も一緒にだ。それが呑めるのなら結婚を許そう」


「もちろ「何言ってるんだ誠吾!コイツは俺の子だぞ、そう簡単にはくたばらねえし、愛してる人間も救って帰ってくるさ」」


 いや父さん…割り込んで台詞を持っていかないでくれよ…


「慎司!今僕は慎司でも無く、実力を知ってる耀でも無く、優希君自身の心に聞いてるんだ少し静かにしててくれないか?」


 そう静かに誠吾さんはうちの父さんを諭す、そしてすんなり小さくなる父さん。


 それを見やると誠吾さんは再度俺に問いかける「さあ、優希君の言葉で聞かせてくれ」と。


「ありがとうございます、さっきの誠吾さんの質問の答えですが、YESでありNOです」


「それはなぜだい?」


「耀も俺もそして仲間や友達も全部皆の事を待つ人の元へ帰ってくるようにしますので」と耀の事を見ながら宣言する。


 その返答に誠吾さんは目を閉じ思考している。


「いい言葉だ、でも、もし誰か一人を犠牲にしなければいけない時が来たらどうする?」


 厳しく険しい言葉、実際にありえるかもしれない事だ。


「そうですね、そうならない様な努力はします、でもその時が来たら…わかりません」


「ふむ…わかった、やはり慎司の息子だな…くれぐれも無理はするなよ、それと耀のことを頼む」


 その言葉と共に誠吾さんとエリナさんは頭を下げてきた。


「頭を上げてください誠吾さんエリナさん…頭を下げるのは俺の方です、耀の事貰っていきます」と俺も耀と共に頭を下げる。


 互いに頭を下げ合っていると、父さんが痺れを切らしたように言う。


「よし、終わりだな!このまま飯行くか!お祝いだ!」


 そう言って立ち上がる父さんに声をかける。


「ごめん父さん…まだ相手居るんだ…」


「「「は?」」」


 そう言うと固まる両家、その様子に耀はクスクス笑っている。


「あーえっと耀…それは耀も知ってる事なのか?」


「うん、寧ろ私がOK出した」


 その言葉に誠吾さんはショートしたかの様に固まっていた。


「優希…」「何?父さん?」「殴っていい?」「いいけど、多分勝てないよ?」「そうか…」


 そう言うと父さんは頭をガシガシ掻きながら「取りあえず相手の家に謝らないとなぁ…」


「慎司…私も行って一緒に謝ろう。エリナ、優佳さんも呼んでそのまま皆で食事に行こう」


「ワカッターじゃあ30分後に集合しましょう」


 エリナさんのその言葉に俺たちは一度家に戻ったのであった。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] エリナからエレナに変わってます。
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