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第2話:お風呂とリフォーム

今日から投稿を試験的に時間ずらします!

アミリアちゃんとレナちゃんとあばら家に帰って来た後は、元の世界で買っていたテイクアウトやジャンクフードでご飯を食べる事にした。


「とは言ってもなぁ……うーんと……お風呂に入ろうか?」


流石に二人共普段の生活から泥だらけである。


「お風呂なんて無いわよ……」


「無いなら作ればいいさ」


「作るって……そんな……」


「えっと……先ずは『——クリエイトロック』」


「「えええええ!?」」


家の外に魔法で、2畳半くらいの大きさの小屋を作りピッタリとくっつける、これで家の奥から空間が広がった。


「そうしたら……よいしょっと!」


壁を壊して通路を作り、抽出魔法で金属を加工して補強する。


「なんか木材あったっけなぁ……」


空間収納アイテムボックスから、以前耀の杖を作る時に余った木材をいくつか取り出す。


「加工をしないとな、っと『——風切かざきり』」


「「ふぇえええええ!?」」


ナイフに魔力を纏わせ綺麗に斬る


「よしっと……そうだ、アミリアちゃんはナイフとかで木を削れる?」


「で、出来るけど……アンタみたいに綺麗には無理よ」


「大丈夫大丈夫、今から印をつけたとこに、こんな感じで縛るから、切り込みを入れて欲しいんだ」


廃品回収の時に使った麻ひもを取り出して印にあてがい、V字に切り込みを入れる。


「それ位なら……」


「じゃあ頼むよ。ハイ、これナイフ、手を切らないようにね」


分厚めのサバイバルナイフを手渡して加工をしてもらう、その間に俺はバスタブ作りだ。


「そうだなぁ……面倒だし水入れられるようにして、下にそのまま流せば……なんちゃって床暖房になるか……」


「ユカダンボウ?」


気付くとレナちゃんがひょっこり顔を出していた。


「そう、お湯を流すと、ここを通って、お風呂の周りがあったかくなるんだ」


そう言うと驚いた顔をするレナちゃん。


「凄いです! お兄様は建築神様でしょうか?」


「お兄様!?」


「はい、お名前もお聞きしてないですし、お兄様と呼びたいなぁ……と」


「あーうんそうだね、俺の名前は上凪 優希って言うんだよ」


「ユウキお兄様ですね!」


「お兄様は変わらないのね」


「うn……はい!」


凄く愛らしい笑みを浮かべるレナちゃん。


「ともかく、作っちゃおうかな……」


「はい!」


キラッキラの目をしながら待っているレナちゃんを尻目に石でできた浴槽とそこから繋がるパイプを作成して外へ繋げる。


「よし、これで一旦は完成だ」


それからあばら家の補強と、貯水タンクを作り完成した。


「できたわよ……」


少し不格好だが均等に切り込みが揃えられている木材を、風魔法で削って安全な形に加工する。


「これですのこも完成っと……」


「お兄様これはなんですか?」


「お兄様!?」


「これはね、そのまま足で床に立つと冷たくなっちゃうからそれを防ぐための物なんだ」


「でもさっきのユカダンボウで、あったかくなるんじゃ?」


「そうなんだけどね、よしっと」


パイプの間に嵌め込むと完成だ。


「こうすればお湯の温かさと、地面が冷たくならないでしょ?」


そう言って見せると二人共目を丸くしている。


「それと、はいこれ」


詰め替えの用のシャンプーとトリートメントとコンディショナーを取り出す。


「これは?」


「髪を洗うやつだね」


「髪を……こんなの見た事無い……」


「女の子の髪は大事なものだしね。二人の髪も綺麗な方が可愛いと思うし。という訳で、さあお風呂に入ろうか」


「はーい!」


そう言って服を脱ぎだすレナちゃん。


「ちょっとレナ!?」


「ん? オフロ入るなら、お洋服を脱がないといけないよ?」


「そうだけど……」


躊躇いがちにこちらを見て来るアミリアちゃん、まぁ恥ずかしいわな。


「大丈夫、大きいタオルで身体を隠して貰らうし、頭を洗う時だけだよ」


「————っつ……っつ――わかったわ」


「それじゃあ、はい、タオル。後ろ向いてるから呼んでね」


そうして布擦れの音がした後、小さな声で「良いわよ」と言われ振り返ると、ものすごく恥ずかしそうにしているアミリアちゃんが居た。


「それじゃあ、寒いから早く浴室に入ろう」


「はーい!」


「くっ……」


そうしていつも皆にやるようにシャンプーしてからトリートメントを染み込ませる。


「それじゃあ、その内に。これで体洗っといてね、終わったら呼んでね」


アミリアちゃんにボディスポンジとボディソープを手渡し、浴室から出る。


「さて……今の内にベッドを直さないとな……」


◇◆◇◆◇◆◇◆

それから髪を整え乾かすとかなり綺麗になった、そしてアミリアちゃんにはTシャツとズボンをレナちゃんには優羽の服を着せてあげた。


「こんな手触りの良い服……見た事無い……」


「お兄様! 凄くサラサラしてます!」


流石に下着は無かったのでそのままだけど、気にはならないだろう。


「さて、それじゃあ食べようか」

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