表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

302/715

第55話:こちらの世界の学校へ初登校

テロリストやそれと共に湧き出してきた過去の因縁も清算し終え、大変だった補習も終えた翌日。今日は学校の授業へ初参加する日となっていた。


「おはよう皆」


リビングに降りて来ると、学校組が集まっていた。


「おはよー優希」「おはよーございますユウキ様」「おふぁぁぁ~よう、ユウキ」「

おにーさんおはようございます」「おにーちゃんおはよー」「優希さんおはようございます」


「あれ? 鈴香がこっちにいるの珍しいね」


「えぇ、昨日この近くで仕事があったのよ。それで、帰るのも面倒だし泊りに来ちゃった」


って事は、日付回ってから来たのか……。


「そうだったのか……ゴメン、寝てて気づかなかったよ」


「良いのよ、遅かったし、私もベッドに入ってすぐ寝ちゃったし」


「うん、それでも、昨日言えなかったし。お疲れ様」


そう言って鈴香の頭を撫でると、顔を真っ赤にして俯いてしまった。


「はいはーい、そこの熱々カップル。ご飯できたから手伝って~」


「了解」


「はい!」


耀に呼ばれ、キッチンへ入り朝食のおかずを運ぶ、朝ご飯は白米に味噌汁、ベーコンと目玉焼き、付け合わせのサラダに、海苔の佃煮だ。


因みに海苔の佃煮にドはまりしてるのがエアリスで、放っておくとひと瓶開けてしまう程のハマり様。この間なんて通販で全国の海苔の佃煮を購入して、空間収納アイテムボックスの魔道具に仕舞っていた。


流石に毎日は健康に悪いから、朝食でご飯の時とワインのおつまみ用のみとしたけどね。


「それじゃあ、食べましょうか」


耀の合図で手を揃える。


「「「「「いただきます」」」」」



◇◆◇◆◇◆◇◆

朝食を食べ終えた俺達は、集団で通学路を歩いていると周りの学生が注目している。


「見られてるわね~」


「だな」


学校が近づけば近づくほど、その視線は増える。


「まぁ、これだけ可愛い子が揃ってればねぇ……」


「そうですね、」


春華と冬華が遠い目をしながら言う、いうて二人も可愛いけどな……。


「Zzz……」


「ほら、ユフィ。そろそろ着きますよ」


「凄い……寝ながら浮いてる」


一番の注目を集めている3人が後ろを歩いている。


ユフィは昨晩遅くまで起きてたのか、半分寝て浮いている。


鈴香とエアリスはそれを引っ張りながら。


そうでなくても三人とも物凄い美人だからなぁ……。


『すっげー美人……』『見ろよあの胸……』


先ず食いつくのが胸かよお前ら。


『見て見てあの子達……』『可愛いぃ~』


春華冬華だろうか? 同年代でも抜けて可愛いからなぁ……わかる。


『あんな子達居たっけ?』『そういえば……あれだけ美人でかわいい子達が揃ってたら話題になるよね?』


まぁ、今まで学校に行ってないからね、てかテレビもニュースも見て無いのかい。


『そう言えば2週間前からなんかカフェテリアに居る美人達の話が』『あぁ、カフェテリアの天使たちって噂か』


何だその噂……だから最後の方なんか人が増えてたのか。


「ねぇねぇ、あの先頭の男の人って……』『キャー』


ん?最後なにか予想外の反応が……。


「むぅ……えいっ」


先程の女子の会話が聞こえていたのか、腕に抱き付いてくる耀。


「エアリスさん、エアリスさんはこっち!」


耀がエアリスを呼び寄せ、反対側へ掴まらせる。


「「「「「キャーーー!!」」」」」


「ぐぬぬ……あの真ん中の男は誰なんだ……イケメンだけど……」


「許せん……許せんぞ……イケメンめ……」


「殺してやる殺してやる殺してやる」


「あーずるーい私も!」


冬華も助走をつけて背中に乗って来る。


「ちょっと、冬華危ない!」


生憎両手が塞がってるので冬華を支えるのが難しいけど、今の所は落とさないで済んだ。


そして春華は鞄で冬華のスカートをブロックしている、ナイス判断だ。


「Zzz……」


「むぅ……ずるいです……私も抱き付きたいのに……」


すまん鈴香、いまのユフィは風で流される程だから見ててくれ……。


そうこうしてる内に校門につくと玄関ホールに、秋谷さんを除く神楽組の皆が歩いて居た。


「あれ? 優希さんと皆さん?」


「おはようございます(ボソッ)」


「ふぁぁぁぁ……あれ~どうして鈴香と一緒に?」


「昨日、仕事だったのよ。それで日付回っちゃったし耀さんのとこに泊めて貰ったの」


そう言うと夏風さんの目がおもちゃを見つけた猫のようになる。


「ほほぅ……それじゃあ鈴香は昨日優希さんとずっぽし仲良くしてんですな」


「ずっぽし?」


割と下品な夏風さんの言い回しに、首を傾げる天春さん。


「夫婦の営みですな」


「「!?!?」」


「ちょ!? 蒼!!」


しれっという夏風さんに、天春さんと冬爪さんの顔が真っ赤になり鈴香が驚きの声を上げる。


「へぇ~違うんだ~」


「そりゃ昨日遅かったし、そうゆう期待をしないでもないなぁとは思ったけど、優希さんもう寝てたし……」


突如早口になりわたわたと弁明をする鈴香、昨日起きてればよかったなぁ……。


「全く……昇降口がうるさいと聞いて来て見たら、久しぶりな顔ぶれが揃いも揃って何してるんですか……」


溜息と共に聞こえた声は凄く久しぶりの様な感じがした。


「あ、鳳さん」


「お久しぶりです、優希さん」


「はい、お久しぶりです、それで先生から貴方達の事迎えに行って欲しいと言われたのですが……」


視線を向けるといつの間にか人だかりが出来ていた。


「どういうことですの……」


「あはは……すみません」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ