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第7話:良い提案

白鳥さんのバイト先を運悪く潰してしまった事を知った俺は、自分の周りで何か力になれないか考えた所ひとつ思いついた事がある。


「白鳥さんウチで働いてみない?」


「上凪君のとこってメイドさん?流石にエッチな事は……」


身体を抱くように身じろぐ白鳥さん、それをすると大きい胸を持ち上がるんですが……それにいきなりとんでもない事を言いだす、心外だな……メイドさんはエッチじゃ無いだろ、無いよね?


「そうゆう事じゃなくて……白鳥さんのジョブで新規事業を展開しようかと……おーい耀、巴ちゃん!」


そう言って俺は二人を呼ぶ。


「どうしたの?」


「何かありました?」


「いやね、魔法鎧の件で白鳥さん雇うのどうかなって、丁度良く【裁縫師】のジョブだし」


「そうなんですか?」


「そういえば……でもバイトで忙しいんじゃ……」


「それがね……」


俺は二人に白鳥さんのバイト先の事を話す。


「あぁ~仕方ないわね……」


「それでしたら責任の一端はありますし……私としては賛成です」


「それで、耀に頼みたい事があってね」


そう言ってサイレンサー付きの銃を取りして手渡す。


「あぁ……実演って事ね」


「へ?どゆこと?話がまっっっったくわかんないんだけど!てかそれって銃だよね!?」


「まぁまぁ……」


「そうだ、エアリスさん!優希がもし当たり所悪かったらお願いします!」


「はい!?なにしてるんですか!?」


「ちょっと魔法鎧の実践を……見せる方が早いかなって……」


「まっ、まぁ……ユフィのなら大丈夫ですか……」


「それじゃあ、跳弾して変なとこに飛ばない様に……」


土魔法で周囲を囲む。


「それじゃあいくよー」


「待って!!待って!!流石にスプラッターはすずめには早いって!!」


「大丈夫大丈夫!」


魔法鎧を発動して耀の正面に立つ。


「—————パスンパスンパスン」


「——カツンカツンカツン」


魔法鎧によって弾かれた弾が小気味いい音を立て、背後の壁にぶつかる。


「うん、流石」


「えっと……今のホントに撃っちゃったの?」


「うん。ほら、ここに跡と弾があるよ」


恐る恐る近づいてきた白鳥さんが俺の指差す先を見ると「ほんとだ……」と呟いた。


とりあえず俺は土魔法で作った壁を消しながら話を進める。


「それでなんだけどね、今弾いたのが魔法鎧っていうもので、一定の攻撃までなら防ぐ効果があるんだよ」


「はえーとんでもないね……」


「まぁ俺達のは特別性だから、対物ライフル……漫画とかで見る大きなスナイパーライフルでも防げるんだけど、これの簡易版なら探索者にはうってつけじゃないかなと思ってね」


「多分この世界の技術と組み合わせれば、大体のモンスターの攻撃は防げるし。もし子供が危険な時に使えれば、大変な事にはならないと思うんだよね」


遊んでるすずめちゃんを見ながら言う。


「実際最初は、子供の為じゃなく魔石の普及の目的だったんだけど。以前起きた【ハーメルンの笛吹男】の時にこれがあれば、もう少し犠牲になる人が少なかったんじゃないかって皆で話してる内になってね」


「それだったらやるしかないかーってなったのよ」


「それに、私達の未来にも役立ちますからね」


「そっか……わかった!あーしで良いならやるよ!」


「とりあえず、魔法の特訓からだけどね」


「え?あーし魔法使いになれるん!?マジ!!」


目を輝かせて詰め寄る白鳥さん、ちょっ、近い近い!!


「もちろんだよ、まぁ先生は耀とユフィリールっていうエルフの子と雛菊さんっていうドワーフのハーフの人とだけどね」


「エルフ!?ドワーフ!?マジマジ!?あぁ~夢に見た小説やアニメの世界がぁ~!!」


そういや白鳥さんって元陰キャだったね……今はバリバリの陽キャだけど……


「じゃあとりあえず、皆と連絡先の交換かな……今日はウチに来なよ、顔合わせもしたいし」


「え゛?何……皆、上凪君の家に住んでるの?」


「えぇ」


「はい」


「まぁ婚約者だし……」


「そうなん!?耀マジおめでと!!念願かなったじゃん!!」


そう言って耀に抱き付く白鳥さん、耀も驚いてるけど楽しそうだから、ほっとこ!なんか小っ恥ずかしい話出てきそうだし!!


そして二人が話してる間にメアリーに通話をする。


『はイ、どうしましたか優希さン』


「今からなんだけど、夕飯の人数、大人一人子供一人分増やせる?」


『そうですネ……食材はありますのデ、大丈夫でス』


「ありがとう。急遽、増やしちゃってごめんね……」


『大丈夫ですヨ。それデ、新しい嫁ですカ?』


「違うよ、異世界で話してた魔法鎧の会社の事で、【裁縫師】の子が丁度仕事を探しててね、そのまま勧誘しちゃった」


『わかりましタ、帰宅の時間が分かったラ、連絡下さい。ユフィさん起こしておきますのデ』


「ありがとう、助かるよ」


『それデ、何か愛する妻に言う事ハ?』


「うっ……メアリー愛してるよ。いきなり言うとなると、これ結構恥ずかしいね」


『あの……すみませんでしタ、少し冗談のつもりだったんですガ……』


向こうで少し恥ずかしそうにするメアリーの声が聞こえてきた。


「あはは……ごめんごめん。今日頑張ってもらったし、今度どっか二人で行こうか」


『はイ……楽しみにしておきまス……』


そして通話を切ると途端に皆がニヤニヤしていた。


「いやーあの暗かった上凪君が!今は通話口で愛の言葉を囁くか~」


「ねぇ?私は?」


『わくわく』といった感じで聞いてくる耀。


「え?愛してるよ?どしたの急に……」


「えーなんか軽くなーい?」


「でもなぁ……もう耀には何万回言ったか分からないし……言い足りないけど」


そう言うと何故か顔が赤くなる耀……どこがツボなんだ……


「じゃあ、仕方ないですね……キス一回で許しましょう」


「え?良いの?」


そう言って短距離転移をして耀にキスをする、するとびっくりしたのか目が開かれる。


「っぷは……もう……いきなり過ぎ……」


「壁ドンとかのが良かった?」


「わ、私はそれで!」


巴ちゃんが鼻息荒く挙手をした。


「私はお姫様抱っこでしてもらいたいな~」


冬華が抱き付きながら言って来る、胸大きくなってない?


「わっ、私は!膝の上に乗せてもらいたいです!」


春華が袖を掴みながら言う。


「私はその……顎クイが……」


エアリス……何でそんなこと知ってるの?


「わ!私は!!またあの時みたいに強引にされたい!(ハアハア」


ミュリさん……まさか……目覚めたの?


「私は……股ドンが……」


鈴香……それ何……知らん……怖いんだけど…………


「お兄様!わたし!でこちゅーが良いです!!」


だから誰!この子達に変な知識教えたの!!


◇◆◇◆◇◆◇◆


「しかし凄いですね上凪君……」


「ええ♪、あれで後二人いらっしゃいますからね♪」


「マジですか……」


「マジです♪」


「あっとすみません……綿貫さんで良かったでしょうか?」


「はい♪それと口調は崩して大丈夫です♪」


「ありがとうございます、これから?よろしくお願いします」


「はい♪」

ちなみにここで裏話を一つ、3つ前のお話で巴ちゃんが別行動した理由なのですが、優希君のせいで胸のサイズが変わったからです、因みに冬華他数名もサイズアップしてます。


サイズアップしてないのはエアリス・ミュリ・メアリー・ユキです。

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