表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

239/715

第4話:お兄様!

それから目の前で転移してやって自宅に戻って来た、父さんは休みなのでジムへ、母さんは夜勤なので出勤していった、今日は有休なのに来てもらった綴さんは、空き部屋で寝ている。


「とゆうことで、ソロで上級ダンジョンに潜る事になりました」


「えぇ……優希、一体何したってのよ……」


「あはは……ちょっとね」


リビングでエアリス達を紹介しつつあらましを話す。


「凄い……ケモミミ美少女……」


鳳さんはユキが珍しいのかじーっと見ている。


「そういえばユフィとミュリは?」


「多分部屋ね……魔道具作ってたみたいだし……」


「そっか、じゃあ当分出てこないね」


その内何かしらガレージみたいな場所を作ってあげたほうが良いかな。


「ミュリさんは今、巴ちゃんと綿貫さんとエアリスさんの護衛の方法や避難施設の確認をしてるわ」


「そっかじゃあ当分は帰ってこなさそうだね」


「そうね。それで、どこのダンジョン?」


「大諏訪ダンジョンだって」


「すると長野ね!今の時期なら紅葉が綺麗見れるわ!」


「最近ハ、気温も下がってますシ、丁度いい時期ですネ」


「そうだね、寒暖差もあるから冬物用意した方が良いかも」


「それじゃあ、買い物に行きましょうか、皆さんの服を見に行かないといけないですし」


そんな話をしているとひらがなのお練習をしていたユキが反応する。


「お買い物……外ですか!?」


滅茶苦茶尻尾を振っている、可愛い。


「流石にユキはまだ外に連れて行くのは厳しいんだよなぁ……耳はごまかせるけど尻尾がなぁ……」


「そうね……スカートでも違和感が凄くなりそうですし」


「かといって尻尾が出せる普段着《メイド服》そのままだと、買い物所じゃなくなっちゃうだろうし……」


悩んでいると鳳さんが手を上げた、


「それでしたら車椅子はどうでしょう、尻尾の大部分をひざ掛けか、ハンドバックで隠せば問題無さそうですし」


確かに、少し窮屈だけど我慢して貰えれば大丈夫かな?


「その案なら一緒に行けそうだね」


「良いんですかユウキ様!」


「後はその口調ですネ……」


「そうでしたね、普通は様付けて呼ばないですから」


「自然過ぎて忘れてたわ……」


「駄目なんですか?」


「そうだね、エアリス位の年齢の人が様付けなら多いんだけど、ユキ位の年だと違和感が出ちゃうし、なにより俺が変態に見られる……」


「そうなんですね……」


「それだったら」


「お兄様呼びは?」


学校に行っていて聞こえない春華と冬華の声がした。


「あれ?二人共学校は?」


「もう終わりましたよ?」


「今日は戦闘実習だったんだけど、最短クリアーしちゃったし」


「以前の私達でも、すぐ終わる内容でしたから」


「単位があるから免除に出来ないのがつらい所だよね~」


「クラスメイトは良いの?」


「えっと……最初は待ってたんですが……」


「私達の今の戦い見てると異次元過ぎて駄目みたい」


「確かに今のこちらの世界ですと、私ですらトップクラスになるでしょうし」


「元々鈴香は強かったけどね」


「そんな……照れますよ……」


「とりあえず、バカップルは置いといて。ユキちゃん、二人が言ってたその『お兄様』呼び出来そう?」


バカップルって……嫁のアナタが言いますかそれ。


「はい頑張ります!ヒカリさん!」


「それじゃあ優希へ言ってみよー!」


そうしてこちらに向き直るユキ、小さく『お兄様、お兄様』と繰り返してる。


なんかメアリーが悶えてる……最近ユキに対しての可愛がりが凄いな……


追加で鳳さんも悶えてる……隠れオタク(隠れてない)にはつらいよな。


「おっ……おにいさま……ユウキお兄様!」


「何だい?ユキ?」


良く出来たとばかりに頭を撫でると尻尾が高速でブンブンしている。


「ずるい……」


「ですね!ユウキ様ずるいです!」


「旦那様……私モ……」


「春華……」


「わかるよ冬華……」


「「ユキちゃん強敵だ!!」」


そうしてもみくちゃにされるユキを笑いながら眺めていた。


◇◆◇◆◇◆◇◆

そして戻って来た三人を交えて、近郊に出来た新しいショッピングモールへやって来た。


「わぁ……」


「これは……凄まじい大きさだな……」


「そうね……一つの建物がとても大きいわね」


「これ……厳徳さんの会社だっけ?」


「いえ……お恥ずかしながら、私の会社です……」


巴ちゃん……すげぇ……


「一応オープンは本日なので驚きの工期で進みましたね♪」


いつの間にか車椅子をもってきてくれた綿貫さんが解説する。


「本日って……」


「はい、朝にオープニングセレモニーをやりました」


「お嬢様の勇姿素晴らしかったですわ♪特に開会式での「やめてええええ」もごもご」


巴ちゃん一体何をやらかしたんだ……


「それじゃあユキ、降ろすからね」


「はい!ありがとうございます!お兄様!」


「それじゃあ優希、荷物持ちお願いね!!」


「了解」


「ふっふっふっ~今日の私は一味違うよ!!」


「私も……本気出しちゃおうかな~」


「ティ〇ァール 、ル・ク〇ーゼ 、フ〇ンフ〇ン、スト〇ブにレ〇エにシリ〇ト……調理器具の宝庫ですね……」


「春華ちゃんがパンフレットを見て恍惚としている……そんなに凄いのか……」


「はい!海外メーカーの調理器具から日本のニッチだけど使いやすい調理器具を仕入れてるメーカ迄用意されてるんです……凄いですよ!」


もしかして春華ちゃんの刀と調理器具好きって根っこが同じなのでは?


「それじゃあ、どうしようか皆見たい物違うし一旦解散する方が良いかな?」


「そうね、とりあえず私と鈴香さんと冬華ちゃんとユキちゃんで秋物を見に行きましょう」


「じゃあ俺と春華と巴ちゃんとエアリスとミュリと綿貫さんが内部のお店を見て回るって事で」


「すみません優希さん、私もお洋服の方が良いです」


「わかった、じゃあ巴ちゃんと綿貫さんは耀の方が良いかな?」


「いえ~私は優希さん達の方にお邪魔させていただきます♪」


「良いんですか?」


「はい♪このメンバーで道案内が出来る程知っているのが私とお嬢様ですから♪」


「そうゆう事なんですね、わかりました、ありがとう巴ちゃん」


「はいっ……それにちょっと先に行きたいお店もありますから」


そう言ってモジモジしてる巴ちゃん、トイレかもしれないしじゃあ別れるか。


「それじゃあ、ある程度時間が経ったら一旦集合しよう、場所はその時決めよう」


「「「「「「はい!(はーい!)」」」」」」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ