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|章間|:武術大会(優希編)②

カクヨムコンで忙しいのでこちらの更新を一旦停止いします、申し訳ありません。


年始めは戻れるかな……


次章からの続きはカクヨムさんで公開しておりますので続きを読みたい方はあとがきに書かれている下のURLから次章に飛んでお読みいただけますと幸いです!

もし面倒じゃないなら星を入れて頂けますと嬉しいです。



次回の更新等は活動報告等で告知いたします。

午後になり控室で春華特製の弁当を食べて休んでいると時間が来たようだ。


『これより行われる本日午後からの興業【勇者】カミナギ・ユウキVS龍頭リョウズウフウ劉英リーエン伯爵ですが、只今より入場開始となります、係員の案内に従って……したがええええええ!!!』


「わわっ……凄く揺れますね」


「皆走ってるね~」


「怪我などが起きなければ良いのですが……」


控室まで揺れる程皆が走っていたが突如収まった、外からミュリ、ガリウス、ヴォルフの三人の怒号が聞こえる。


「ガリウス様とミュリ達が列整理してくれてるみたいですね」


それから30分後再びアナウンスが入った。

『それでは特別興業!!【勇者】カミナギ・ユウキ様VS龍頭リョウズウフウ劉英リーエン伯爵様、お二方は中央の舞台まで来てください!!』


「それじゃあ行ってくるね」


「夜ご飯は優希さんのお好きなもの作りますね!!」


「ユウキ様!ご無理をなさらずに!!」


「優希無事に帰って来てね」


「大丈夫、負けないし、無事に勝ってくる」



◇◆◇◆◇◆◇◆

控え室から舞台の上に登り劉英さんと相対する、劉英さんはいつものチャイナドレスっぽい服から、この間ティアさんが着てた様な衣装になっている。


「この度は、私のご要望にお答えいただきまして、ありがとうございます」


いつもとうって変わって、丁寧にお辞儀をする劉英さん。


「ユウキ様に胸を借りるつもりで、本気で行かせていただきますね」


「お手柔らかに、お願いします……」


お互いに武器を選び向かい合う。


「それじゃあ、私はコレで行かせてもらいます!!」


劉英さんが持つ武器は体の倍近い大きさの方天戟、つまり三国志で呂布の持ってる武器だ。


(うわぁ……長物かぁ……)


対して俺が選んだのは普通の剣と盾だ、剣は大体70㎝位の少し長めで盾は春華が使ってる大盾と違い上半身が隠れる位の中サイズの盾だ。


(凄く嫌な予感がしてるから盾と剣のスタイルにしたけど……相性が悪いな……)


『それでは特別興業、午後の部!!【勇者】カミナギ・ユウキ様VS龍頭リョウズウフウ劉英リーエン伯爵様!!今回は、前回防御魔法はユフィリール様に張っていただきます、時間無制限、魔法使用可、それでは!!試合開始です!!!』


「「「「「うあああああああああ!!」」」」」」


開始の号令と共に劉英さんが方天戟を横薙ぎに振りかぶる。


「はああああああああ!!」


―――ガキン!!


フェイクだった横薙ぎの位置から左手の盾を無理矢理動かし、頭上に来た尻尾の一撃を防ぐ。


「ぐうぅ……重い……」


「ユウキ様ぁ女性に重いはひどいで……すっ!!」


尻尾を軸に下から方天戟が振り上げられる。


(小鳥遊流守りの型———流水)


「ふっ!」


尻尾をそのまま流水で落とし、そのまま回し蹴りを当てる。


「ひゃう!!」


すっ飛んだ劉英さんが受け身を取る。


「流石ですね、勇者様!!」


「ひやっとしましたよ!」


「では、次は!魔法戦です!」


『妾の魔力よ、硬き氷柱つららとなりて降り注げ!———アイシクルレイン』


空中に飛びながらとんでもない数の氷柱を生み出す劉英さん。


『風の刃よー我が剣に纏いて、全てを切り裂く牙となれ!———風牙纏ふうがまとい!』


『風よ、我の背に大空を翔る翼を!———天馬の翼!』


飛翔魔法を追加で発動して氷柱の雨に切り込む。


「「はあああああああ!!」」


空中で氷を砕きながら進む、後少し!


そして氷柱の雨を抜けきった先、劉英さんの正面に出る。


「くそっ!!」


「いきますよ!!」


「ひぎぃ!!」


大きく振りかぶり剣を叩きつける、そのまま下に叩き落とす。


『あーっと!これは痛烈な一撃!!龍頭リョウズウ伯爵これは戦闘不能か!?』


濛々と土煙が上がる、その瞬間劉英さんの魔力が爆発的に増えた。


そして「——キンッ」という耳をつんざく音と共に強力な光線が飛んでくる。


(これは……不味い!!)


『小鳥遊流守りの型+防御魔法———柳雪りゅうせつ


盾で【龍之閃光ドラゴンブレス】を受けながら耐える、光線が頬や手足を掠め傷が出来る。


「がああああああああああああ!!」


【竜化】した状態特有の体表に鱗が出て身体に魔力の雷を纏いながら劉英さんがブレスを吐き終える。


「熱っ!」


高温に熱され少し溶けた盾を取り落としまい地面に「ガラン」と音を立てて落ちる。


(ヤバい威力なんだけど……二発目は無いよね?)


火傷した左手を回復しつつ警戒しながら盾を拾い、劉英さんに近づく。


「はぁ……はぁ……こ、降参ですぅ……」


【竜化】したままの劉英さんが倒れ込む、慌てて駆け寄り回復魔法をかける。


『今の技はいったい……それはそれとして龍頭伯爵降参!!勝者ユウキ様です!!』


「「「「「うあああああああああ!!」」」」」」



『今情報が来ました!!今の技は【龍之閃光ドラゴンブレス】と言われる技で、上位竜でも一握りしか使えない技だそうです。ハーフの方で使えるのは史上初だそうです!!』


「やっぱり、ブレスでしたか……立てますか?」


劉英さんを抱き起こしながら問いかける。


「流石にむりじゃ、妾も魔力を全て吐ききってしまったからの……」


あ、口調も元に戻った。


「それじゃあこのままで戻りましょうか」


「流石にそれは、恥ずかしいのぅ……」


【竜化】が解け体の鱗が剥がれ落ちるするといろいろな物が見え始めてしまったので空間収納アイテムボックスから毛布を取り出してかけておく。


「すまない……助かった……」


「気にしないで良いですよ軽いですから」


「全く……お主は口が軽いのう……」


そして歓声に応える様に1周回るとそのまま控室に向かった。

カクヨムのURLです! 5章のプロローグから読めます!


https://kakuyomu.jp/works/16817330658131008519/episodes/16817330665952208755




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