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【第12回ネット小説大賞 受賞】【コミカライズ化決定】異世界から帰ったらこっちの世界にダンジョンがあるんだけど!?〜モテたいのでダンジョンで頑張ります〜【祝200万PV突破】  作者: ふぇありす
第4章【再びの異世界へ】

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第62話:ミュリさんも家族なんですから!

それからシド様が戻り、交代の兵が来たので部屋に戻ると、皆が待っていた。


「おはよー皆」


「おはよー優希、あっちょっとエアリス動かないで!」


「むぐぐ……私もユウキ様に挨拶を……」


エアリスと耀は朝の身だしなみ(エアリスのメイク)をしている。


「おはようございます優希さん!」


「おはよー……おにーちゃん……」


春華と冬華はいつも通り、半分寝ている冬華の身だしなみを春華が整えている。


「Zzz……」


ユフィは相変わらず寝ている、そしてメアリーと神楽坂さんが見当たらない。


「メアリーと神楽坂さんは?」


「二人は今朝食を持って来てくれてるところよ」


「そっか……手伝った方が良いかな?」


「んーとね、多分もう帰ってくるわ」


耀がそう言ったタイミングで扉が開いた。


「ただいま戻りました~」


「戻りましタ」


ワゴンに朝食を乗せた二人が登場する。


「二人共おはよう」


「上凪さん!おはようございます!」


「旦那様、おはようございまス」


メアリーはあまり表情を変えず、神楽坂さんは元気に返してくる。


「俺、何か手伝おうか?」


「それでしたラ、ユフィさんを起こしてくださイ」


「了解」


テキパキと朝食を折り畳みテーブルに並べるメアリーそれに感謝しつつユフィのベッドに近づき起こすべく揺さぶる。


「おーい、ユフィ朝だぞ~」


しばらく揺するが反応は無く静かに寝息を立てている。


今度は激しく揺さぶる、実はちょっと浮いてるので、全身揺れる、胸も揺れる、首もガックンガックン揺れる。


「ん……んん……ユウキ?」


「朝ご飯の時間だ」


「んん~」


子供の様に抱っこをせがんでくるユフィに苦笑いをしつつ抱きかかえ席に下ろす、皆かっちり服を着替えてるのに一人だけベビードールを着ている、もう慣れたけど。


「じゃあ準備できたわね」


耀がそう言うと、俺のお腹が鳴る。


「そういや昨日、夕飯食べて無かった……」


「じゃあ早く、食べましょう。席に着いて」


そして各々席に着く、ミュリ以外。


「そ……それじゃあ私は……」


「待ちなさいミュリ」


「待ってミュリさん」


出て行こうとするミュリをエアリスと耀が止める。


「はい、何でしょうか、姫様、耀さん」


呼び止めたはいいがどうぞどうぞと譲り合う二人。


「こほん……ユウキ様のお家では《《家族皆》》で揃ってご飯を食べるそうなのです知ってますよね?」


「はい、ですが……」


「ミュリさんも家族なんですから!」


「そうですミュリ、あなたはもうユウキ様の家の家族なんですから、一緒に食べるんです」


「とゆう訳で早く座っちゃって下さい、優希がお腹空いたよ~って顔をしてるので」


「あはは……そう言う事だからミュリ、一緒に食べよう」


ミュリの手を取って空いてる席に座らせる、俺も自分の席に戻り手を合わせる。


「「「「「「いただきます!!」」」」」」


◇◆◇◆◇◆◇◆

それから俺は汗臭いと言われたのでシャワールームへ向かった。


この砦何気に凄くて、訓練や長期戦も視野に入れているので。数か月分の小麦などが入った食料貯蔵庫、貯水槽、温水が出るシャワールームにお風呂(男女各2か所)炊事場に食堂、貴族用の貴賓室まで備えている。


因みにこの世界、トイレも水魔法の魔道具で水洗式だ(ただし便座は鬼の様に冷たいので便座カバーを伝えた、ちなみにここにはないのですごく冷たい)


そしてシャワーを浴び終えて出発したこれから俺達は2日、本隊は4日かけて王都へ向かう、先に戻って王都郊外になるが2万人を迎え入れる準備をしないといけない。


ここからは、シド様と俺達、そして王都出発時に俺と一緒に出発した約3000の兵達である。


「それじゃあ、行くよー!」


「「「「おおおおおおおお!!!」」」」


元気な兵達が声を上げて出発する、するとシド様がやって来た。


「ユウキよ、待たせたな」


「えぇ、大丈夫ですよ、荷物は?」


「最低限は、先程渡した通り後は我が兵達が運んでくれるからな」


「そうですか、では行きましょう」


「しかし凄いなこの空間収納アイテムボックスの魔道具は……」


シド様の手首にはユフィ謹製の空間収納アイテムボックスの魔道具が装着されている。


「あはは、ユフィに言って下さい、ユフィが出発までの短い時間でやってくれたので」


「しかし、これは使い方ひとつ間違えるだけで、暗殺や謀殺が簡単になってしまうな……」


「でも持っているのは、俺達と雛菊さんだけですからね」


「ヒナギク……あぁ、あの魔法鎧の名工だな」


「はい、盗賊に襲われて家が全焼しちゃったので、家財と仕事道具を収納してますね」


「お主…そ奴も連れて行くつもりか?」


「そこまでは……まだ考えて無いですね……」


「うむむ……これはユウキの世界と国交を結ぶ必要があるのかもしれん……」


「難しいですね……今、行き来出来るのが俺だけですから……」


「そうじゃのう……あまり考えても仕方ないか」


それはそうなんだがシド様が言っちゃあかん気が……


そしてシド様は後方に下がっていった。


「さて…後2日任せたぞ」


「ブルルル」

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