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|幕間 |②:ミュリ・鈴香の部屋へ

作者です。

幕間を読む順番はどの順番でも大丈夫な様に書きました!

初めての試みデス!

ミュリの部屋に来た、ノックして反応があったので扉を開ける。


「こんばんは、二人とも大丈夫?」


「あっ、上凪さん、お帰りなさい!」


「ユウキ、お帰り」


神楽坂さんもミュリも元気そうで良かった…


「ミュリさっきの怪我は大丈夫?」


「え?ミュリさん怪我したんですか!?」


「あぁ、ユウキの仲間の仲間の盾使いと弓使いの子達にな」


「あぁ、春華ちゃんと冬華ちゃんですね強いでしょ」


「凄いなあの二人の連携は…特にピンクの髪のむすめそれなりに本気で打った私の攻撃を捌き、反撃して魔法鎧を切り落とすとはな…」


「え?春華ちゃん…ミュリさんの魔法鎧切ったんですか!?」


「あぁ、これで斬られたのは二人目だ、壊された事はあるがな」


「因みにその二人とは?」


「ユウキとハルカ殿だな」


「あれ?そうなの?でも最終決戦の時着てた鎧は新品だったじゃん」


「ユウキと最後に手合わせしたのは最終決戦のちょっと前だからな、その時は今使ってる鎧の前作でな、その時の戦いで壊れたしついでに新調したのだよ」


「そうだったんだ…(ミュリの魔法鎧ってキャルバリアの時のだよな…あの全身黒鎧見た目変わったのわからない程同じだったじゃん…)」


そう、ミュリの別名はキャルバリア・グロウナイトと言って旅の間ずっとそれで貫きき通してた、しかもミュリとして会う時は影武者まで立ててたらしい。


「それにしても流石、上凪さんですね」


「でも魔法鎧って刃物への耐性結構あったよね?」


「そうだな、あれも新作だからかなり高めに作られてるんだが…春華殿は末恐ろしいな」


「そうそう、ミュリは今神楽坂さんの稽古してるんだっけ?」


「そうだな、言ってはなんだがリンカは筋が良いからな、昔のユウキよりもおぼえが良いぞ?」


「えー、俺もかなり良かったと思うんだけど…」


「馬鹿言え、ユウキのは真似っこだろう?そんなんじゃ強くなったとは言えないぞ?」


「でも上凪さんの真似っこは凄い精度ですよ?私向こうの世界でアイドルの勉強してたんですけど、そのダンスを見ただけで覚えちゃいましたし」


「すまないリンカ、アイドルとは?」


「あーそうだな…この世界で言う踊り子だったり舞踊家だね、人気と盛り上がり的には踊り子が近いけどね」


「そうか…苦労してるんだな…」


そう言ってホロリと泣くミュリ。


『ねぇ上凪さん、この世界の踊り子ってそんな大変なの?(コソコソ』


『あーそうだね、この世界だと親が亡くなっちゃったりした子供が酒場や興行でダンスを披露するからね(コソコソ』


『もしかして私、天涯孤独だと思われてる?(コソコソ』


『多分…訂正する?(コソコソ』


『しといた方が…あっちの世界行ったら大変だろうし…(コソコソ』


「わかった」


「ん?ユウキどうしたんだ?」


「いやーミュリがなんか勘違いしてるかなーって…」


「勘違い?」


「そうそう、アイドルは踊り子みたいとは言ったけど、どっちがというと軍楽隊みたいに選ばれた人がなるんだよ、人気の傾向は踊り子なんだけどなるには大変なんだ」


この世界の軍楽隊は演武もやったりするから、軍楽隊なるのはかなり大変だ。


楽器や剣舞、槍舞等に始まりオペラみたいな歌劇までやるので本当に大変だったりする。


「そうだったのか…リンカは凄いな舞踊の才能に武の才能…とても感心するよ」


「ありがとうございますミュリさん」


「そうだ、リンカ、もし良かったらリンカ用の魔法鎧を作ってみないか?」


「それは…嬉しいですが、私に着れますでしょうか?」


「見た限り自然と身体強化も使えてるし。リンカなら大丈夫だ、なぁユウキ」


「そうだね、神楽坂さんのジョブとも相性がいいんじゃない?軽さもかなり軽いものがあるから動きやすいだろうし」


「では、リンカの魔法鎧を作ろうか、私のお気に入りの工房で仕上げてもらおう」


「良いんですか?」


「気にしないで良い、その代わりと言ってはなんだが…ユウキ、私と本気で1戦、戦ってくれないか?」


「そんな事でいいならいいけど…」


「そうか!なら明日だ明日!」


滅茶苦茶元気になるミュリ、魔法鎧って結構高いんだけど…良いのかな…


因みに魔法鎧1つで金貨500枚くらいする、王城で働く人の給与が、一カ月大体金貨5枚程度だ、一般人だと大体金貨1枚程度。


まぁ…ミュリの家は貴族だし…いっか。金額は神楽坂さんには黙っておこう…


「それじゃあ、そろそろ俺は行くよ。じゃあ二人共、また明日」


「お休み、上凪さん」


「お休み、ユウキ」



◇◆◇◆◇◆◇◆

◇ミュリ・鈴香side◇


優希が部屋を出た後、明かりを落とした室内で二人は優希の良さを語っていた。


「いやぁ…ミュリさんもそこまで優希君の事好きだとは思いもしませんでしたよ~」


「リンカもユウキの事が好きなのか」


「だって可愛いじゃないですか~」


「そうだな…あの笑顔は天使の様だ…」


「そう言えばミュリさんは優希君が今の姿になるまでの過程知ってるんですよね…いいなぁ…」


「そう言うリンカも昔のユウキの姿での踊りを見た事あるんだろ?ずるいぞ」


「うぇへへ、可愛かったですよ~まぁ嫉妬もしましたけど…」


「なら同じだな…私もユウキの才能には嫉妬したよ…」


「なんかますます私達、仲良くなれそうですね~」


「そうだな、もし行き先に困ったら私の右腕として働いてくれ、これでも貴族だからな良い給料は保証しよう」


「え!?ミュリさんお貴族様だったんですか!?」


「見えないだろ?」


「いえ、相当な腕前だし元々探索者かなんかだと…」


「ははは、リンカの世界の貴族はそこまで武力には傾倒してないんだな」


「そもそも私の国には貴族は居ないですから…」


「そういえば、そうだったな…」


「それより優希さんのお話聞かせてくださいよ」


「そうだな…それじゃあ…」


そうして女子たちの会話は進んでいく…



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