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|幕間|三日天下

今日から数日お試しで8時20時投稿してみます!PVの伸び率で夜の更新の時間を変えますね。

「クソっクソっクソっクソっクソっクソっクソっクソっクソっクソっクソっ」


ダンジョンの内部を走る、不味い事になった!


「まさか!アイツを殺したとこを見られてるなんて!」


「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」


ドンッ、と俺にぶつかるゴミが居たのですぐ剣を振り下ろす。


「うわぁ!」


道中出会った探索者を切り殺し、あのクソメイドを追う。


まだ間に合うはずだ!あの出血なら早くは動けない!


「ハア…ハア…」


だがその予想は外れ今やダンジョンの入り口に俺は立っていた。


息を整え外に出る、あくまで冷静に冷静に…


「っ…っつ」


外に出ると夕暮れに探索者達が集まっていた。


「皆、どうしたのさ?」


そう聞くと耀が前に出てくる。


「なぁ!耀これはどうゆう事?」


「黙れ……」


真っ赤に泣きはらした目で俺を睨む。


「どうした?何を睨んでいるんだ?なぁそんな怖い顔しないでさ!」


近づこうと一歩歩いた瞬間前に転んだ、見ると右足が膝から無くなっていた。


「は……?いだいいだいあいあああああああああああ」


見上げると上凪《カス野郎》に媚びていたガキが弓を構えていた


「クソガキがあぁあああああああああああああああ誰を撃ってると思う!お前の家なぞ即潰してやるからなあああああああああああああああ」


立ち上がろうとした瞬間視界が回った。


「ゴぎゃあぁ」


見るとクソガキに瓜二つのガキが大盾で俺を殴りつけたようだった。


「くふぉかあああああああ」


口の中が痛い、腕に力を入れるが動かない。


そうして意識がもうろうとしている俺の頭を掴むと耀と目が合う。


「私は貴方を殺さない、優希を殺した報いは受けてもらう」


そうして片手で死体袋に詰められた俺は運ばれていった。


◇◆◇◆◇◆◇◆

◇治療に当たった医者A◇

「酷いもんでしたよ…足は千切れ、全身複雑骨折、手足の神経は切られ肺も片方潰れている、正直これで生きてる方が奇跡ですよ」



◇治療に当たった医者B◇

「様々な治療法を試してなんとか命を繋いでいる状況ですね、まあ死刑判決が出るまでのつかの間なんでしょうが…」



◇市民の声A◇

「正直、すかっとしましたね。何人も殺した上に、海外に【英雄】と呼ばれる人を殺したんだし死刑は妥当でしょ」



◇市民の声B◇

「正直あの動画を見てもやりすぎだとは思ったわ、え?10人以上殺してる?やだもうそんな凶悪犯なんだなんて怖い」


◇化粧品メーカーA◇

「今回の事件を受け彼が行っていたCMタレント企画はすべてキャンセルさせていただきます、この度はご迷惑おかけしました」


◇テレビコメンテーターS◇

「いやー今回の事件酷いですね、怨恨から数十人を殺害。さらに関係ない市民を危険に晒したんですからね…ここで法律家の方にコメントを頂きましょう」



◇◆◇◆◇◆◇◆

◇2週間後◇

病院に流れるテレビの音に神経が逆撫でされる。


あぁ…イライラする…俺の計画は完璧だった…それなのにどこで狂った?


そうだ!御爺様!御爺様に伝えなければ!御爺様なら全て解決してくれる!


「ヒョヒョヒョ…ファラ(まだ)、おへはおわっへない(俺はおわってない)」


壊してやる耀もあのクソガキ共も!俺と御爺様の力を使えば!!!


「残念だけど、それは来ないよ?」


「ほあ?」


誰か立っている、見覚えのない男だ、誰だ!ここにこんな男を入れたのを!!


「お前の爺さんも、お前の両親も、もう既に法の下に捕まってる、どうあがいてもお前の負けだ久墨」


そう言った男の顔が照らされる、見覚えが無いはずなのによく知っている。


「おふぁえは(お前は)!ふぉっみむし(ゴミムシ)!」


「まだお前人の事をゴミ虫とか呼んでるのか?」


「うるふぁい(うるさい!)おふぇはえらはれしほもなんふぁ(選ばれし者なんだ!)」


「何言ってるかわかんねーな…まぁ今のお前の姿のがゴミ虫だけどな」


差し出された鏡には両手両足が無くなり体にウジが湧いている姿だった。


これが俺?俺なのか?俺の姿が姿が姿姿姿姿姿姿姿姿姿姿姿!?!?!?!?


「ひょおおおおおおおおおおお」


その言葉と共に俺の意識は落ちた。



◇上凪優希side◇


「ありゃ、気が狂ったか、まあいいか。法に裁いてもらうまで生きててもらうとしよう…ヒール」


俺は久墨の死にそうな部分を治し足だけ生やす。


「さて、これで耀達の事は立件できないし、まだやります?」


俺は拘置所から引っ張て来たコイツのお爺さんに顔を向ける。


「お主、一体何者じゃ…死んだはずだろうが…」


「そりゃ、簡単に死なないからね、俺は神様が付いてるんだよ。その俺達に安易に手を出したお前たちの負けだ、このままお前の大事にしてきたすべてをもらい受けるし全て奪い尽くす。お前の人生を掛けた勝負は俺達の勝ちだ」


「フン、簡単に奪えると思うのか?」


「容易じゃないさ、でもね。今ここでアンタが死ねば全て崩壊するだろうね、お前ひとりで築いてきた柱だ、それを蹴り倒したら建物は瞬時に崩れるだろうな。それを見逃すはずがないだろ、それが資本主義だ。まぁそうでなくても今お前の会社の価値は風前の灯だけどな」


「何を言っておる?ワシが倒れた所で変わるほど…」


「うーん、残念。アンタが俺に暗殺者を向けた事、お隣の国と結託して俺を暗殺しようとした事、全部明るみに出てるんだ。あぁ、後ハーメルン事件のもみ消し、アレも明るみに出てるから、実行した人も自白したよ」


悪役っぽくクックックと笑う。


「クソガキが……」


「これでも勝ち誇るかい?」


そう問いかけると観念したのか。悔しそうな顔をして口を開いた


「負けじゃ…完敗じゃよ…痕跡は残さなかったはずなのに…」


「まぁ神様は何でも見てるってことだよ」


その後爺さんを拘置所に送り届け、自宅へと戻った。


作者です。


ざまぁが甘いかなーっておもいましたが

圧倒的に利用していた法に裁かれるってみじめですよね…


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