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|幕間|髪のお手入れをします。(前編)

①冬華 ②春華 ③巴 ④メアリー

の順番で行きます!(長くなったので前後編にします)


◇冬華のターン◇

皆との夕食を終え約束通り自宅のリビングで待っていると玄関の開く音がした。


「あれ?おにーちゃん一人なの?」


一番乗りの冬華だ。


「うん、皆耀の部屋に集まってるよ」


「そうなんだ、春華と巴ちゃんはまだだし…私が一番乗り?」


「そうだね、冬華が一番だよ」


「やったー」


嬉々として俺の膝に座る冬華、短パンの上に冬華のお尻と太ももの感触がダイレクトに伝わる。


「冬華さん、膝の上に座られたら髪を乾かせないんですが…」


「え~優希さんは私が膝に座るの嫌なんですか?」


「嫌じゃないけど、冬華さんの髪でびっちょびちょなんですよ」


「あれ?そうだっけ?」


「うん、冬華も背中びちょびちょだよ…とりあえずバスタオル1枚じゃ足りないだろうし、タオル取ってくるから一旦立って」


「はーい」


渋々冬華が立つのと同時に幸せな感触が消える、そうしてびちょびちょになった服が取り残される。


「先に拭いちゃうね」


用意していたバスタオルを使いびちょびちょの冬華のから水を吸う。


「OK、予備のタオル取ってくるよ」


予備のバスタオルを取りに行く、ついでに冬華の分と俺の着替えのTシャツを持っていく。


「あれ?優希さんそれは?」


「あぁ、服濡れたでしょ?大きいだろうけど着替え」


「わーい、彼シャツだー!」


「Tシャツだけどね」


「良いんじゃない?早く着たい!」


「だーめ、まずは髪を乾かしてから」


水で重くなったタオルを置いて、ドライヤーを手に取る。


「じゃあやってくねー」


魔法で風の流れを作りそこにドライヤーの風を乗せる、そうすると乾かしやすくなるので少し強めだけど一気に乾かしていく。


「わー♪」


髪から余計な水分が抜けた後回復魔法と櫛で梳かしていく。


「んっ…あっ…っう…」


実は冬華、髪を弄られるのが結構弱くて俺が弄るとくすぐったそうにしているのだ。


「あっあっ…」


髪に光沢が出来きてダウンライトの光が反射するくらいまで綺麗に艶が出た。


「はい、終わりだよ」


「くぅ……ありがとーゆうきしゃん…」


仕方ないので、ふにゃふにゃになった冬華を膝の上に乗せて撫でる。


「んっ、優希さん」


そうしていると冬華が俺の唇を啄み始めた。



◇春華のターン◇

冬華とのイチャイチャが終わり、シャツを着替えて次の順番を待っているとリビングの扉が開いた。


「おじゃましまーす」


「おっ、次は春華か」


「あ、やっぱり冬華は先に来たんですね?」


そう言って左隣に座って、自然と指を絡めてくる。


「そうだね、やっぱりシャワーだけなの?」


「そうですね…ふぁ…、夏場はシャワーばかり…ですね…」


「だから早かったんだね」


「そう…です…」


気付いたら春華が舟を漕いでいる。


「今日は頑張ってたもんな…」


夕食の準備も今日夕方に急いで増えた分を仕込んだので、それなりに時間がかかっただろう。


「ほら、春華、こっち」


一旦手を解いて膝枕の体制にする、そのまま左手は再度春華の手を握り右手で頭を撫でる。


そうしたら、可愛らしい寝息が聞こえてきた。


「お疲れ様、春華」


◇◆◇◆◇◆◇◆

それから10分程して春華が目覚めたので髪の手入れを始めた、とは言っても春華はしっかり乾かしているので主に髪の補修で回復魔法を使うだけなんだが。


「ふぁぁぁ~」


そうしてすっかり蕩けた春華を膝に乗せていると、春華がこちらに向き直り胸に耳を当ててくる、それに応じて俺がすっぽりと春華の頭を抱き抱える、最近は俺の心音を聞くのが心地よいらしく、聴いた日はすごくよく眠れるそうだ。


そうしていると、服の裾を引かれ手を緩めると顔を上げた春華が唇を合わせてくる。


「ゆうき…さん……」


甘い香りと、柔らかい感触に俺の頭も蕩けてくりゅ……

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