表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/420

13-4

 あたしが向かった戦場の闇が全てやっつけた。

 ふー、これだけ頑張ったら試験合格は間違いないね。

 ひょっとしたら、グランドリリィ決定戦出場も……?


 そう思っていた中、別の兵士の人が馬に乗って来ると、あたしの後ろにいた兵士の人と何やら会話を始めた。

 遠くで何も聞こえないけど、なにかあったのかな。

 あの人……、あの方向だとあたしたちの横の戦場から来たのかな?


「北側の戦場が苦戦しているようです。学生の方々、ここはもう大丈夫なのでそちらを手伝ってください」

 苦戦?

 そんなに危ないところなのかな……?

 で、でも弱気になるなあたし!

 今はこの勇者の手袋もあるし、あたしだって敵をやっつけられるんだ!

 きっと何とかなる。


 という事で、あたし達は再び重装甲な馬車に乗りこみ、別の戦場へと向かった。



 第12闇討伐拠点、北の広場にて。


 目的地へ到着した馬車から降りたあたしは、戦場の風景を見て息を飲んだ。


「えっ……」

 血まみれになったクラスメイト、(多分だけど)その子らを守ろうとして深手をおった兵士の人たち、無事な子も腰を抜かして戦えなかったり、その場で泣きじゃくってたりしている。

 な、なにここ……。


「こりゃひでぇな」

 ひでぇな。じゃないよ!

 兵士の人が着ている鎧とか、金属製なのにボロボロになってるし!

 うひっ、足元のこれって……もしかして血……?

 ひいいい!!


「おちつけ」

 おちつけないよ!!

 こんな危ない場所に居たら、みんな死んじゃうって!!!

 逃げよう?

 ねえエレナ、あたし達だけでも逃げようよ?


 そう混乱していた時だった。


「俺がついている」

 エレナは急にあたしを抱きしめ、耳元でそう囁いてくれた。


「だから大丈夫だろ?」

「……うん」

「セフィリアだっている」

「……うん」

「怖がるな」

「うん」

 やだ、ほんとエレナってイケメン。

 でも、抱かれているとすごく安心するよ。

 あぁ、あったかいなぁ……。


 こんな幸せな時が続けばいいのに、なんて思ってた時。


「ミカエル! ウィーン!」

「あなた方は!」

 どうやらふたりは無事みたいだ。

 恥ずかしいから離れよう……、でも見られちゃったかも///

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ