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13-2

 いろんな思いを乗せて馬車は入っていき……。

 それから半日後に現地へ到着した。


「やっとついたね~」

 この馬車移動っていうのは中々慣れなくて、学園へ初めて来た時もそうだけど、ガタガタ揺れるせいかお尻が痛くって……。

 エレナやセフィリアは何ともなさそうだし、やっぱり慣れなのかなぁ。


「意外と近かったな」

「それだけ、闇が迫っているという事でしょうか」

 えっ、あれで近いの……?

 甘かった……。

 うーん、空飛ぶ魔法とかも勉強した方がいいかもしれない。

 使えるかどうかは分からないけどね!


 そう思っていると、他の馬車で移動していた学園生徒が次々と馬車から降りていき、砦の中へ入っていく。

 あたしはお尻が痛いのを気にしつつ、おいていかれように後を追った。



 第12闇討伐拠点内にある砦内にて。


「よく来てくれた! 魔法少女の卵達よ! 将来の光よ!」

 砦の中は薄暗くて、あまり手入れが生き渡っていないのか、所々蜘蛛の巣がはられている。

 それよりも、現地に居た兵士の人がやたら仰々しい方が気になる……。


「調査兵の報告ではあと数日後に闇が現れるという、それまでに準備をしておいて貰いたい!」

 どうやら闇というのは不定期に襲って来るみたい。

 前兆があるらしくって、それに気づいたら魔法少女を招集するって流れというのを、授業で聞いた事がある。

 それがいよいよ数日後かぁ……。

 うぅ、なんか緊張してきた。


「ゆき、気を抜くなよ」

「う、うん」

 相変わらずエレナは強いなあ。

 あたしも見習わないと。


 こうして実地試験のため、闇の侵略が来るまで拠点で待機する事になった。

 待ち時間、あたしは勇者の手袋の力を色々試したりして、実戦に備えた。



 数日後。

 拠点の門の前にある広場にて。


「魔法少女の卵達よ! いよいよ時は満ちた!!」

 滞在していたMA学園の学生らを呼び寄せると、初日にも居たやたら仰々しい兵士の人が現れる。


「これから君たちには、闇と戦ってもらう!」

 おお。

 ついにこの時が来たんだね。

 どきどき……。


「物見の報告によると、敵はここから北、北西、北東に現れており、この砦へと向かっているという事だ。君たちはそれぞれ別れてもらい、闇を迎撃してほしい」

 うわあ、なんかそれっぽい。

 本当に戦地へ来たんだね。

 ……なんか魔法少女の戦いってキラキラしているイメージだけど、意外と泥臭いというか、なんというか。


「君達は北西をお願いしたい!」

「へ? あたし?」

「そうだ!」

「いこうぜ」

「行きましょう」

 ま、まあともかく。

 ここで負けないためにも、頑張るぞ!

 エレナもいるし、セフィリアだってついているから負けないよっ!

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