表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/420

12-3

 MA学園内、セフィリアの私室にて。


「ふふ、よく来てくれましたね」

 部屋内はとても綺麗だった。

 アンティーク家具の金具部分もピカピカだし、床や棚には埃が一切ない。

 すごくマメに掃除しているんだろうなぁ。


「ほえー、ここがセフィリアの部屋なんだ」

「はい。普段は自宅へ帰っているのですが、ちょっと今は帰りづらくて……」

 う、それって十字聖教の大聖堂内であったあれだよね。


「もしかして、あたしのせい……?」

「あらあら、気をつかわせてしまいましたね。ごめんなさい」

 セフィリアは、胸の前で両手を合わせてはっとしたような顔をすると……。


「そんな事はありませんよ。ふふ」

 優しい笑顔でそう答えてくれた。


「それで……、話ってなんだろ」

 普段のセフィリアは忙しい。

 司祭の娘という立場とか、魔法力Sランクとか。

 それがなくても、セフィリアはおっとりした性格のおかげか、学園内では人気がある。


 そんな人が、わざわざ部屋に招いてくれたわけだ!

 だから、とっても大事なことを話すのかなーと思って覚悟してきたけれども。


「あの事件から、私なりに調べたり考えたりした事をお伝えしようと思って」

「それなら、エレナもよんだ方が……」

「先に本人であるゆきさんにだけ打ち明けようかと」

「ほおほお」

 一体何だろ。

 エレナを差し置いても話す事って……。


 そう思っていた時だった。


「ふぎゅう!」

「…………」

 なんと、セフィリアは何も言わずあたしへ抱きついてきたのだ!


 うぐぐぐっ。

 お胸で顔が埋もれて、い、いきが……。


「な、なななななに! 急になんなの!!」

 そうだよ!

 いきなりどうしたの!

 離れられたからよかったけども、危うく窒息しそうだったよ!


「百合バーストの発動条件は、ゆきさんの気持ちで変わってくる」

「うん」

 あれ、それは説明していなかったっけ?

 まさか試そうとしてたのかな……。


「やはり抱きつくだけでは駄目ですね。そうなると口づけでしょうか」

「そ、そうだね。恥ずかしいけども……///」

「こうは思った事はありませんか?」

「うん?」

 な、なんなのさいきなり。

 なにがいいたいの。


「口づけ以上の事をしたら、どうなるのかと」

 えっ?

 それ以上……?


 …………。

 …………。


 う、ううううぅぅぅぅ///


 大胆!

 過激!

 セフィリアのえっち!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ