表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/420

9-5

「それ、どゆこと……」

 ただの慰めにしか聞こえなかったけども。

 何か意味があるの……?


「確かに魔法力が多い程、魔法の威力は上がりますし、規模も大きくなります」

「うん」

「ですが、ゆきさんには他の魔法少女を大(マジック)きく強化する能力(バースト)があるでしょう?」

「うん」

「そもそもマジックバーストは、ごく一部の魔法少女にしか出来ない珍しい魔法なのです」

「う、うん」

「しかも、従来のマジックバーストと比べてもその上がり幅は尋常ではないはず」

「確かに……」

 そっか、セフィリアは百合バーストの事を話してなかったっけか。

 そういえば正式名称はそんなんだったね。

 珍しい……かぁ。

 うーん。

 確かに普段はダメダメだけど、特異な才能を持つなんて主人公っぽいけども。


「だから魔法力なんて気にしなくていいのですよ」

「そうだね!」

 まー、くよくよしても仕方ないよね!

 百合バーストがあれば、現役魔法少女にだって驚かせるくらいだからね!


「そうだそうだ、ゆきはすげーと思うぞ」

「エレナもありがとう」

「おう!」

「次、EチームとFチーム」

 おや、次のチームが呼ばれたや。

 うわぁ、しかもミカエルのとこじゃん。

 相手になったチームかわいそう……。


 正直な話、あの人は何させても負けないだろうからなぁ。

 なんかこう結果が見えたというか、なんというか。


 …………。

 …………。

 …………。

 …………。


 あれ?

 なんか長くない……?

 気のせいかな。


 …………。

 …………。

 …………。

 …………。


 あれれ?

 やっぱ長いような。

 もしかして苦戦している?


 …………。

 …………。

 …………。

 …………。


 何かおかしい。

 あれだけ魔法力があるのに。

 確かにセフィリアはさっき、魔法力で優劣つかない言ったけども。

 それでも、グランドリリィ最有力候補だよ?


 お、明かりがついた。


「えっ……」

 相手のチームは……、誰もいない。

 ミカエルのチームは……、みんなぼろぼろだ。


「Eチームの勝ちです」

「申し訳ございません、ミカエル様」

「すみません」

「良いのですよウィーンさん、システィーさん。わたくしも反省すべき点は多々ありますので……」

 ミカエルをここまで追い込まれているなんて。

 いったいなにやったの……。

 しかも相手のチームの人たち居ないって、まさか!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ