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9-1

 あれから次回作を描くのも勿論だけど、作家活動の一環として都へ呼ばれる事があった。

 内容は握手会とか、あたしの描いた本の内容を話しあったりとか……。

 でも大半は、あたしを崇め称える場合が多かった。

 これじゃあまるで宗教の教祖みたいだね……。



 とまぁ、そんなこんなで日にちが過ぎていき。

 MA学園の教室内にて。


「うにぅ……。さて、2回目の試験についてですが……」

 ついにこの時が来てしまった。

 学生の間、3回試験が行われるうちの2度目の試験!


「成績上位6名がグランドリリィ決定戦へ選出され、合格点以下の方は退学となります」

 ひー、やっぱりそうなるのね。

 特にさぼったりはしてないけども、作家活動で授業以上の事は出来なかったよ……。

 うーん、大丈夫かなぁ。


「あと、今回の試験は支援クラスの方と合同で実施します」

 前にエレナが言っていたドラフトだっけかな。

 3対3の戦いかぁ……。

 ううっ、そういえば何も作戦考えてない……。


「事前に支援クラス内で一緒に戦いたい人を選んでもらいました」

 この時あたしはふとセフィリアの事を思い出す。

 あの人が仲間になってくれればなぁ。

 んー、でも無理だよね。

 エレナの言う通り、ミカエルらと組むんだろうなー。

 司祭の娘に大貴族の娘とか、お似合いだからね。

 ……次回作はそういうのもありなのかな。


 やば、ウィーンと目合っちゃった。


「これから場所を変えましょう。そこで発表しますZzz」

 フロリアンナ先生はうとうとしながらも立ち上がると、教室から出て行く。

 あたしたちは、そんな先生の後を追っていった。



 学園内、訓練用の広間にて。


 実戦の授業は舞踏会がやってた場所か、ここのどっちかでするみたい。

 今までは舞踏会の場所を使ってたから、ここへ来るのは初めてだね。

 広さはこっちの方があるけども、壁に魔法陣が描かれてて全体的に暗めの色調だし、雰囲気がちょっと怖いかも。


「すやぁZzz」

 こんな緊張感ある場所でも、到着して壇上に登ったら寝てる。

 これがプロの実力、威厳なのかもしれない……?


「えっと、壇上の上に魔法で組み合わせを映しますので、各自確認してください」

 しかもいきなり起きて話し出すし……。

 どれどれ、あたしのチームは……。


 ゆき

 エレナ

 セフィリア


 えっ?

 なんであたしのチーム内にセフィリアがいるの?

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