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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 6 魔法少女の卵になった百合同人作家、事件に巻きこまれる
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6-6

 ミカエルの両親との一件から2日後。

 あたしは学園長に呼ばれて執務室へと向かった。



 執務室にて。


「ゆきさん、エレナさん。日にちが決まりました」

 ここでいう日にちっていうのは、ミカエルの両親が連れて来る魔法少女との戦いの日だよね。


「おう! いつだ? 10日後くらいか?」

 エレナは割り切っているのか、何か作戦があるのか。

 全然気落ちしていなさそう。

 あたしは正直テンション下がりまくりだよ。

 だってこれ、どうみても公開処刑じゃん……。


「明日です」

「はぁぁああ???」

「えええええーーー!!!」

 うそ。

 うそでしょ……?

 はやすぎだよおお!!!


「やべえ……、何もしてないぞ」

「うぅ、同じく」

「こちらに準備をさせないつもりでしょう」

「ちっ……」

 どうしよう……。

 あああああ!!!

 どうしようどうしよう!!!!


 いやだあたしまだ死にたくないよ!!!

 何かしなきゃ、どうにかしなきゃ……。

 いっそのこと、エレナと一緒に逃げて……。


「お二人とも、以前に私が言った事を守ってますよね?」

 あたしは目前の恐怖に錯乱しそうだった時。

 まるでそれをなだめてくれるように、学園長はそう言った。


「あ? あぁ……あれか。一応やってるぞ」

「う、うん」

 例の騒動の後、あたしは学園長に個別に呼び出された。

 そしてそこで、ある事を言われた。


「でもなー、あんなのが役に立つのか?」

「そうだよねえ」

 でもそれが、魔法少女との戦いでどう役立つかは分からない。

 本当に大丈夫なのかな……。

 ってあれ?


「なんだ? ゆきも何か言われたのか?」

「エレナも何か言われたの?」

 そうだよ、エレナも同じような反応してるし。

 あたしだけじゃなかったんかな。


「それは当日になるまで秘密にしておいてください」

 秘密……。

 そこまで隠すようなことでもないと思うけども……。


「私の言った事をしっかりやっているのなら……、相手次第ですが生き残る確率もあがるかと」

「おう!」

「う、うん」

 正直なんだかすっきりしないし、安心感もない。

 でも、生き残るためなら仕方ない。

 今は学園長の言う事を聞くしかないよね……。

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