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49-8

「あたしもやるよ!」

 休憩して、魔法力が完全じゃないけども回復して戦えるようになったから、あたしも再度参戦!


「当然よ。あなたの巫女でしょ」

 あなたの巫女!

 やーん、なんか照れるなあ///

 って、そんな場合じゃない。


「さあ、一斉に行くわよ」

 リゼットの号令によって、今まで地上で傍観していた魔法少女たちは、女神ひなへ魔法を放った。


「あ、あたしも!」

 飛び道具はあまり得意じゃないけども……。

 それでも、やれる事はやるよ!

 あ、あたしの巫女だからね///


 そう思いつつ、あたしは勇者の力で短剣を生成して女神ひなへと投げつけ続けた。


「おらおら! どんどんいくぞ!!」

 エレナもバンバン魔法出してる!

 しかも一発事に色が違うって事は、属性変えている……?

 なんて器用な、アルの力の効果はすごい。


「やあああ!」

「はっ!」

「いっけえ!」

 各々も魔法での攻撃を続けている。

 火炎、電撃、氷結、光、闇……。

 ありとあらゆる属性を帯びた魔法力の塊が、女神ひなに直撃しては炸裂を繰り返していき、その爆発によってみえなくなってしまう。


「……打ち方止め」

 女神ひなの姿が完全に見えなくなり、光と音と衝撃と煙をまき散らすだけになった頃、リゼットは片手をあげてそう指示した。

 他の魔法少女はその指示を見ると、攻撃の手を止めた。


「ど、どうかな?」

 ここには数十人は魔法少女が居る。

 これだけの攻撃を受けたんだから、倒すのは無理でも少しくらいは疲れていてもいいはず!

 だからお願い……!


 そう強く思いつつ、女神ひなが居る場所を見上げた。


 …………。

 …………。


 やがて煙は消えて、姿が見えるようになっていき……。


 …………。

 …………。


「…………」

「やはり駄目ね」

 あれだけの攻撃受けたのに、女神ひなは何ともない。

 表情変わらず、こっちを見下ろしている……。


「そんな! これだけの人数で攻撃したのに!」

「だから言ったじゃない、あいつに挑むのは自殺行為って」

 いやでも!

 少しくらいは効いてもいいじゃん?

 ぜんっぜん、なんともって感じだよ……。


「それにしてもおかしいわね」

「うん。本当、魔法力お化けすぎる」

「まぁ、お化けじゃなくて女神だよね。どう見ても」

「う、うん」

「……そうじゃなくて、何故ここまで魔法力の差があるのに、積極的に攻めてこないかしら?」

 そう言われれば、そうだよね。

 あたしは百合の布教のために生かされているんだろうけども、他の魔法少女にも危害を加えていない。

 しいて言うなら、ミレーユに対して反撃したくらい?


「大丈夫ですか? ミレーユさん」

「ええ、心配ない」

 そのミレーユだって、魔法力を消耗してちょっと疲れたっぽい感じだし……。


 だいたい気になる事多いんだよね。

 積極的に攻めないのもそうだし、エレナの事思い出したのもそうだし。


「まあ、攻めてこないのは助かるわね。次の作戦いくわよ」

 とりあえず、ひなの力を弱らせないと!

 今のままじゃセフィリアを助けるなんて無理だからね。

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