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46-6

 聖百合教本部、エントランスにて。


「セフィリア様ですか? いえ、見ておりませんが……」

「自分の部屋にも居なかった?」

「はい。先ほど掃除しましたが誰もいませんでした」

 あ、あれ?

 予想が外れた。

 あたしの部屋から出て行って、てっきり自分の部屋に行ったんだと思ってた……。


「どこに行ったんだろう?」

「学園の執務室か? 確か新しい学園長になったんだろ?」

「なるほどー、じゃあそっち行ってみよう」

 そっか、今じゃ学園長になったんだっけか。


 というわけで、あたしとエレナはMA学園へと向かった。



 MA学園内、学園長の執務室にて。


 あたしたちは部屋に到着した……んだけども。


「居なさそうだな」

「うん」

 ここにも居ない。

 どこに行っちゃったんだろ。


「奥も見てみるか」

「そうだね」

 そんなわけで、あたしたちは執務室の奥の部屋へと入っていった。


「やっぱ居ないな」

 けども、誰も居ない。


「うーん、別のところかな」

 ここにも居ないって事は……、他に学園長が行きそうな場所はー。

 どこだろう?


「ん。この魔法力の流れ……」

「どうしたの?」

 あれ、エレナが何か本棚の方へ……。


「ふむ。こうか?」

 そして、しまってあった本を出したりしまったりしてる。

 何やってるんだろ。


 って、な、なにこれ!

 本棚が扉のように開いていくよ!!

 こ、こんな仕掛けがあったなんて……。


「なーるほどな」

「エレナ、よく分かったね」

「アルの記憶だな。前にここへ来た事あるだろ?」

「あー、そう言われれば。行方不明だった学園長を探すのにこの部屋入ったような、まあそのあと見つかったんだけども」

 そういえばそんな事もあったよね。

 なるほど、その時の記憶ってわけかぁ。


 ……ん?

 あの時って、エレナはひなに囚われていたよね?

 どうして記憶を引き継いでいるんだろう?

 えっと、エレナの体にアルの魂が入ってるから、エレナとアルの記憶が共有されていて……。

 それで、ひなとエレナの魂を共有した後に、あたしがエレナの肉体に百合バーストしたから……。

 うーん、わかんないね!


「意外と近いかもな。入ってみるぞ」

「うん」

 ともかく、この先に居るかもしれない。

 ううん、居そうな感じがする!

 待ってて、セフィリア。

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