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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 42 教祖であり魔法少女でもある百合作家、決戦の地へ向かう
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42-2

 あたしは街の人たちに別れを告げ、光の差す方へと向かった。


「エステレラさん、お待ちしておりました!」

 でも、いきなり闇の中へ突撃!ってわけではなく。

 まずは近くの拠点で他の魔法少女と合流してからみたい。

 アルがいろいろと準備してくれてたんだから、やっぱ頼もしいよなあ。


 それで、光が差している場所に一番近い拠点に到着したわけだけども……。


「うわあっ、すごいね」

 そこに集まってた魔法少女がすごい。

 ヘイルシスターズのふたり、ミレーユ率いるチームゴシック、るりが居るチームプリズム、他にも魔法少女チャンピオンシップに出てた人とか、なんかもうオールスターって感じ。


「準備はどうだ?」

「はい、いつでも行けます。王都では大変でしたね」

「まあな。ここが無事だったのは幸いだ」

 うーん。

 なんかさまになってる。

 見た目はエレナだし、他の人もエレナだって事疑ってなさそうなのに。


「じゃあ早速始める」

「はい!」

「ゆき、準備はいいか?」

「えっ? う、うん」

 始める……ってなんだろ。

 何か起こるのかな?

 ああ、今すぐに闇の中へ向かうって意味だね。

 ……でも、どうやって行くんだろ?

 また闇の中で動ける魔法使うのかな?


 というわけで、拠点の近く。

 闇と結界の境界へと向かった。


「頼む」

「ミィナ、いくよぉ」

「うにに」

 そこで待ってたのはフロリアンナ先生とティエラ!

 あの人たちも一緒に戦うのかな?


「あれが見れるのか」

「なんて幸運」

「心強い」

 えっ、何がはじまるの……?

 あれってなんだろう。


 んん?

 ヘイルシスターズのふたりが杖を出すと、それをクロスさせて……。


「氷神の名の下に命ずる」

「氷神の名の下に求める」

 おお!

 なんか杖の先に冷気が集まっていってる!

 なんかこう、大魔法って感じだ……。


「我、世界を飲みこむ闇を凍てつく獄へと誘わん」

「我、世界を飲みこむ闇を冷たき檻へと閉ざさん」

 しかもその冷気がだんだん大きくなっていって……。


「闇を払う者達へ道を!」

「闇を払う者達へ未来を!」

 詠唱が終わって、ふたりが杖を天高く振り上げると……。


「オーバーアブソリュート!!」

 一気にそれを振りかざした!


 うわあ!

 闇が一瞬で凍っていって、しかもトンネル状に穴まで出来てる!

 なるほど……、この中を通っていけばいいってわけね。

 それにしてもすごいなぁ、一瞬でこんなこと出来るなんて。


「ゆき、物質の温度を下げるとどうなると思う?」

「液体から……固体になるんだっけかな」

 前世で習った事ある!

 魔法が使えても、きっとそういうのは同じなんだろうなぁ。


「じゃあさらに下げると?」

「えっ? う、うーん」

 さらに下げるって。

 確か絶対零度以下にはならないんだっけかな?

 ど、どうなるんだろ……。


「物質の時間が止まるんだ。ただ、それをするには極限を超えなければならない」

「つまり……?」

「あのふたりの力を合わせれば、それが可能だって事だ。つまり形ない闇ですら凍結させられる」

「おお!」

「これなら、闇の中へ簡単に入れるだろう?」

 なんだかよく分からないけど、すごいっては分かった!

 よーし!

 これでひなまで一直線でいけるね!

 しかも氷がトンネル状になってるおかげで、他の妨害もなさそう。


「…………」

 あれ?

 セフィリアどうしたんだろ?


「ん? どうかしましたか?」

「いや、ぼうっとしてたから見てた」

「うふふ、私は大丈夫ですよ」

 なんか遠い世界に行ってた感じだったけども……。

 まあ、本人が大丈夫って言うなら大丈夫かな!

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