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5-5

 ウィーンはパームカフをつけた手を大きくかざす。

 すると無数の光弾がウィーンの周囲に生成され、それらは全てエレナへと向かっていった。


「あぶない!!」

 いてもたってもいられなかった。

 エレナが傷つく事が耐えられなかった、また悔しい思いをするのがどうしても我慢できなかった。


 あたしはエレナの盾になるように間に入り、大きく手を伸ばした。

 無数の光弾はあたしへと直撃し、あたしはこのままぼろぼろになって戦線離脱……、悪ければ再起不能になると思っていた。


 やがて夕立の様などしゃぶりの猛攻はおさまり、周囲は静かになっていく。

 そこには倒れているあたしとエレナが居る……はずだったが。


「ふん、たわいもない」

「ウィーンさん、まだ終わってませんよ」

「なにっ!」

 あたしは傷一つなかった。

 もちろん、エレナも無事だ。

 それどころじゃない、なぜか学生服の乱れ一つない。


 この時、あたしは唯一の対抗手段を思い出した。


 あたしの魔法。

 それは、魔法を防御する力。

 やらなきゃ駄目って思ってたから攻撃ばかり気にしてたけども、まさかここで役立つなんて。

 しかも、この10日であたしの魔法力があがった事で、防御力も上がったのかもしれない。


「ゆ、ゆき……」

「やだよ。このままエレナが負けちゃうなんて……」

 でも今は防御力とか魔法力とかそんなんよりも、エレナが無事でよかった。

 ほんとうに、ほんとうによかった……。


「ほう、ウィーンさんのあの一撃をもろに受けて傷一つ無いとは……」

「も、申し訳ございません!」

 ミカエルは驚いていた。

 相手も、あの攻撃で終わるという確信があったんだろうね。

 というか、入学したての頃のあたしなら、さすがに無理だったかも……。

 学園長の個別授業に感謝しないと!


「わたくしも参戦しましょう」

 ついに真打登場ってやつだね!

 すごく不安だけども、今はエレナを守らないと。

 あたしの魔法防御力と、30万超えの魔法力、どっちが強いか勝負だ!

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