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41-2

「いつまでも年頃の少女に任せきりでは、貴族の示しがつかないからな」

 この声って……。

 まさか!


「セレライン卿!!」

 ミカエルのお父さん!

 学生の時、あたしを公開処刑しようとしてた人なのに!

 い、意外だ……。

 正直、この人から援護来るとは思わなかった。


「そうでしょう、皆さん?」

「……セレライン卿がそうおっしゃられるのならば、私も援助致しましょう」

「確かに、傍観者である事から決別するのにいい時期かもしれません」

「同感、我が家も全面的に支援するぞ」

 おお!

 貴族の人たちがあたしに賛同してくれた!

 そっか、ミカエルの家って名家だったね。

 影響力すごい……、あたしよりも。


「私の大好きなゆきちゃんが頑張っているんだ! 私達もやれることやろう!」

「そうよ! このままじゃ教徒失格だもの!」

「私も頑張るよ! ゆきちゃんの手伝いする!!」

 この声って、前闇から救ったあの人だよね?

 あれからもあたしの事支持してくれてたのはしってたけども、ここまでやってくれるなんて!

 ありがとう……、ありがとう……!


「教祖様万歳!」

「我々は教祖様にどこまでもついていきますぞ!」

「教祖様永遠なれ! 聖百合教永遠なれ!!」

 他の教徒も次々と反応していく。

 みんな分かってくれたんだ……、良かった。


「……俺達もやる日がきたか」

「そうだな、いつまでも結界が持つわけなんてないからな」

「自分の家族を守らないとだよな」

「これ終わったら俺、民兵志願してくる」

 そして平民の人たちも!

 すごい、すごいよ!!


「うおー! やるぞー!」

「ゆき様! ゆき様!」

「ゆき様! ゆき様!」

 ちょ、あたしの名前コールが始まっちゃった。

 ひ、ひえぇ……。


 で、でもこの雰囲気、この熱さ!

 やば、みんなの気持ちがひとつに!

 これであたしの作戦もようやく……。


 待っててねひな、必ずあなたを救ってみせるから。

 そして……、よければ百合話をしたいかな!

 ほ、ほら、実体験もあるみたいだし……///


「ん?」

 おや、リングの足下が盛り上がってる……?

 なんだろ?


「ゆき! 危ない!」

 んん?

 エレナ、急に血相を変えて。

 うわあっ、突き飛ばされちゃった!!

 いてて、尻もちついちゃったよ。

 もー、なにするの!


 そう思っていた時だった。

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