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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 40 教祖であり魔法少女でもある百合作家の作品、アニメ化する
342/420

40-9

 こうしてアニメは順調に進んでいき……。


 ”姫様、愛しております”

 ”もう姫だなんて呼ばないで”

 ”うん……、分かった”


 ”~完~”


 …………。

 …………。


 中央に置いてあった魔法陣の輝きが消えていく。

 あたしのアニメ放映は終わった。

 さ、さあどうだ!

 これがあたしの作品だ!!


「……うぅ」

「涙が止まらねえ……」

「いい話だ……」

 お、おお?

 なんかみんな感動している……?


「ふむ、斬新な作品だ」

「流石、聖百合教の教祖なだけはある」

「だが内容は少し古典的ではないか?」

 偉い人たちの反応もよさそう?

 内容はまぁ、べたといえばべただけども。

 でも、これは成功した……?


「エステレラすごいな」

「ミレーユを負かしただけはあるか……」

「幻影の魔法をああやって使うなんて、想像もしなかった」

 魔法少女の人たちにもうけてる!

 いい感じかも!


「ゆき、やったな」

「ゆきさん、成功しましたね」

 うんうん!

 あたしやったよ!

 アニメ化成功だね!!


「以上を持ちまして、聖百合教教祖ゆき様の新作発表会を終了します。続きまして、今回の作品を作ったゆき様より一言いただきたいと思います」

 えっ。

 あたし喋るなんて聞いてないよ……?

 このまま終了する流れって事前に言ってたような。


「行ってこい」

「うふふ」

 しかも、ふたりは知ってた!

 な、なにこのサプライズ!

 あたしこういうの得意じゃないのに……。


「うおー! 教祖様!」

「ゆき様!」

「きゃー! ゆきちゃん!!」

 ひええ、観客の人ら盛り上がってる……。

 こんなの、行かないと絶対にダメなパターンじゃん。


 というわけで、唐突のインタビューに答えるべく、あたしは円形闘技場内の通路を抜けて中央のリングへと向った。

 途中、スカートの裾を踏んでこけそうになりつつも、どうにかリングへ辿りつき……。


「…………」

 うーん。

 すごい人の数……。

 しかも全員あたしの方見てる。

 魔法少女チャンピオンシップの時は戦いで夢中だったから気にしなかったけども……。

 うぅ、どきどきするよ~!


「さあ、一言お願いします!」

 ………‥。

 ええいっ!

 つべこべ考えていても始まらない!!

 作品と一緒だよ、あたしの思いをぶつけてやるんだ!

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