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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 39 魔法少女になった百合作家、魔法少女の心を掴む 最終日
333/420

39-11

 セフィリアがMA学園に向かってから3日後。

 聖百合教本部、教祖の私室にて。


「ううぅ……」

 エレナもそうだけど、セフィリアもどこか行っちゃったよ……。

 なんなのもう……。


「教祖様、どうかお気を確かに」

 こんなの、気が気じゃないよ。

 みんなあたしから離れていく……。

 折角、大会頑張ったのに何で?

 どうして?


「教祖様!」

「扉は静かに!」

 なに……。

 今度はなんなの。

 もう嫌な事聞きたくないよ……。


「し、失礼しました。巫女様が戻ってきました!!」

「!!」

 えっ。

 巫女が……、戻ってきた!!


「すみません、何も言わず出て行ってしまって」

「セフィリア!!」

 おおおおおお!!

 居なくなったセフィリアだ!!!


「あらあら、そんなに抱きつかなくても……」

「もう! 心配したんだから!!」

 ほんとだよ!

 何で何も言わずに出て行っちゃうのー!

 うぅ、無事で良かった。

 本当に、本当に……。


 思わず抱きついちゃったけど、セフィリアやっぱりお胸大きい。

 はぁ、いいにおいするし柔らかいしあったかいなぁ。


「ですが、もう離れませんよ。フフ……」

 しかも頭まで撫でて貰ってる!

 いやん、どきどきしちゃうよ!


 …………。

 …………。


 あとはエレナだけ。

 エレナさえ帰ってきてくれたら……。


「よう」

 !!

 その声、まさか……。


 胸にうずめていた顔を、声のする方へ向けると……。


「すまんな、何も言わず出て行って」

 そこには今まで行方が掴めなかったエレナが、後頭部をかきながら気まずそうにしていた。


「エレナー!! もう!! 心配したんだから!!」

「わ、わるかったって!」

「ばかばか! エレナのばかー! うわああん!!」

「お、おう……。もう大丈夫だからな」

 うぅ、エレナ帰ってきてくれた……。

 あたしの事、嫌いじゃなかったんだね。

 良かった、本当に良かったよお……。


「どこへ行かれていたのですか? 心配したのですよ」

 そうだよ!

 10日間も居なくなって、しかも大会だって見てくれなかった!


「いや、まぁそのなんだ……」

「むー、言えない事なの?」

「そんなんじゃねえよ! 別にやましい事とか違うし!」

 なんか怪しい……。

 本当に何をしてたんだろ。


「いいよ! 俺の事は!! ちゃんと戻ってきた! もういいだろ!」

「うーーん……」

「あらあら」

 あぁ、エレナどこかいっちゃった……。

 結局、どこに行ってたのか分からずじまいって事?


 …………。

 でもいいかな!

 ちゃんと戻ってきてくれたし!


「…………」

 おや?

 セフィリアの表情がいつもとなんか違う?

 気のせいかな。

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