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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 39 魔法少女になった百合作家、魔法少女の心を掴む 最終日
329/420

39-7

「大きな流れがこの世界にはあり、あなたがその中心になっている」

「う、うん」

 あたしは作家活動出来れば良かったんだけどね。

 別に教祖とか想像外だったし、作品広まったのは嬉しいんだけども。

 うーん。

 なんでこうなっちゃったんだろ。


「私は真実が知りたい。そのためにランク1を維持し続けたし、危険な相手とも戦ってきた」

 確かに、トップだったら情報とかもいろいろ入ってきそうだよね。

 でも、そこまでしても分からない事が多い。

 なんなのこの世界……。


「話はここまでかな、とりあえずあなたの事はわかった」

「うん」

 話は終わったみたい。

 戦いを再開するのかな?

 あたしじゃ間違いなく勝てないけども……。


 えっ?

 そっちの方向って。


「…………」

 ミレーユが放った煙が消える頃には、彼女はリング外に立っていた。


「これは驚きの結末!! ミレーユは場外にて、優勝はエステレラに決定!!!」

 う、うそ。

 ミレーユが勝手にリング降りて……。

 あたし……、勝っちゃったよ?


「うおーー!!」

「聖百合教、万歳!!」

「教祖様万歳!!」

「ゆきちゃん最高ー!」

「きゃー!!」

 え、えええええ!

 こんな結末あり……?


 いやいや、これはこれでいいのかな。

 ミレーユも勝ちを譲ってくれたって事は、あたしに協力してくれるって事だろうし。

 う、うーん。

 でもなんか、これじゃあ勝たせてもらったって感じだ……。


「…………」

 あたしは場外に居るミレーユと目が合ってしまうと、思わず逸らしてしまった。


「おめでとうございます!」

「へ? う、うん。ありがとうございます……」

 ひえ、ギルドの受付お姉さんが迫ってきた!

 ち、近いよ……。


「煙の中でどのようにミレーユを場外へ追いやったのでしょうか!」

「う、うーん」

 まさか自分で歩いて出て行きました、勝ちを譲ってもらいましたなんて言えないし。

 ど、どうしよ……。


「見事な魔法力の具現化だった。流石は教祖というわけね」

 って困ってたら場外に居るミレーユが!

 や、やめてよ、そんなハードルあげないでっ……。


「教祖様ー!!」

「うおー!!」

「きゃー!!!」

 ほら!

 観客の人ら盛り上がっちゃってるよ!!

 もー、引っ込みつかないじゃん……。


「おめでとうございます」

「セフィリア!」

 おお、セフィリアがリングにあがってきた。

 ずっと見ててくれてたんだね……、嬉しいなぁ。

 ひなを救うのも大事だけど、やっぱエレナやセフィリアに見てもらえるとモチベーション違うよね。

 って、んん?

 エレナは……どこだろ?


「あれ? エレナは?」

「それが見当たらないのです……」

 えっ、うそ。

 エレナが来てない?

 どうしたんだろ、具合でも悪いのかな……。

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