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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 39 魔法少女になった百合作家、魔法少女の心を掴む 最終日
324/420

39-2

 いよいよ決勝戦。ミレーユとの戦い。


「…………」

「…………」

 さあ、どう来る?


「…………」

「…………」

 ど、どこからでも来いっ!


「…………」

「…………」

 あ、あれ?

 来ないの?


「勇者の剣!!」

 よーし!

 こういう時は先手必勝!

 魔法力ならあたしの方が上だよ!

 だったら、速攻で相手を……。

 やああ!!

 いっけえーー!!


「…………」

 むっ、ミレーユが消えた!

 よし、ならここで鎖剣に変えて範囲攻撃を――。


 えっ?

 いつのまに懐に……。


「…………」

「うわあっ!!」

 ぐぐっ、どうにかリングアウトは防いだけども。

 すごい吹っ飛ばされてしまった……。


 どうして?

 さっき消えたばっかりなのに、いつのまに間合いに……?


 そう思いつつ立ち上がろうとした時。


「うぐっ……、げほっげほっ」

 な、なにこの胸の苦しいの……。

 魔法少女の衣装は魔法力がある限りダメージを防いでくれるはず。

 今までだって、リゼットの爆風とかからちゃんと守ってくれていた。


 なのにどうして?

 何でこんなに、いたくてくるしいの?


 しかも……。

 あたしが出した勇者の剣が粉々に砕かれているよ。

 なんで、何があったの?


「…………」

 また消えた!

 次はどこから来る……?


 ううん、そんなのは分からない。

 だからもっかい、鎖剣で!


「いけえ! 勇者の鎖剣!! やああ!!!」

 めいっぱいチェーンの部分を伸ばして、それを振り回せばミレーユがどこに居ても当たるはずなんだ!!


「…………」

 うそ、また懐に!

 いつの間に……!!


「うぎゃぁっ!!」

 …………。

 …………。


 うぅ、またリングアウトは防いだけども……。


「げほっ、げほっ……」

 まただ、この胸の苦しさ。

 うぅ、吐き気すごいし口の中がまずいよう……。


 しかも、やっぱりさっきと同じであたしが生成した武器が粉々になってる。

 なんで?

 どうして?

 いったい、何が起こってるの……?


「…………」

 ひっ、また来る!

 守らなきゃ!

 これ何度も受けるのはまずい!!!


「勇者の結界!!」

 どうだ、全体防御だよ!!

 これなら近寄れない!

 たとえミレーユがどんな攻撃をしたとしても……。


「えっ?」

「……愚かね」

 うそ、また懐に。

 い、いやあ……。


「…………」

「うわあああ!!!!」

 …………。

 …………。


 いったい、なにが……。

 なんで、こんな……。

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