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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 37 魔法少女になった百合作家、魔法少女の心を掴む 5日目
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37-7

「さあ、どうするつもり?」

 うーん、本当にどうしよ……。

 魔法力を読み取って、それに反応して行動しているってのは分かったけども。

 物理で殴るってわけにもいかないし……。

 あたしそんなキャラじゃないし。


 でも、魔法力を読み取るってすごいよね。

 あたし、全然分からないからどうやってるんだろ?

 あと、どんな感覚なんだろうね?


「来ないなら、行くわよ」

 リゼットは再び手のひらを広げて、光の粒を生成する。

 そしてそれはまるで意思を持っているかのように、こちらへ飛んできた。


 このままじゃあの光の粒はあたしに当たってしまう。

 勇者の力で武器を生成したら、そっちへ向かってくれるけどあたしは丸腰になっちゃう。

 あたしの方が消耗が激しいから、このままじゃ魔法力切れて負けちゃう。


 考えろ……。

 考えるんだあたし……。


 今のあたしは幻影、結界、鎖剣、螺旋槍のようなこの大会から使えるようになった魔法は使えない。

 それだけの魔法力が残ってない。

 鈍いあたしでも、それはなんとなくわかる。

 だから、剣か、盾か、短剣か、槍か。

 その4つでどうにかするしかない。

 それだって、使える回数はもうたいして多くない。


 リゼットは魔法力を読み取る。

 読み取る……。

 読み取る……?


 んん?

 読み取るってどの精度まで読めるんだろ。


 思い返せば、学生の頃にエレナと一緒に戦った時。

 あの時エレナの攻撃に対して、数値で読んでいた。


 だったら、数値に関わらずあたし本体を狙えばいいはずなのに。

 何故かいつも、あたしが生成した結界とか幻影とか武器に反応していた。


 という事は……。

 もしかして。


「いっけえ!! 勇者の剣!!」

 もうこれしか活路はない!

 予想が外れてたらあたしの負けだけども、このまま何もしなきゃどっちにしろ負けだよ!

 だったらやってみる!


 この生成した勇者の剣を、リゼットの攻撃へ投げ込む!

 そして……。


「からの、勇者の槍!!」

 比較的魔法力が少なく、かつ一点集中で威力の高い勇者の槍を生成!


「……ふん」

 あたしの予想通りだ。

 放り投げた剣の方へ光の粒は反応した!

 リゼットは急いで攻撃しようとしているけども……。


「やあああ!!!!」

 そうはさせない、一気に槍で攻撃だー!!!


「ぐっ、離れなさいよ……!」

 よし!

 攻撃は当たった!

 このまま押し出すのみ!!

 いっけえーーーー!!!!


 …………。

 …………。


「やってくれたわね」

「はぁ、はぁ……」

 ど、どうだ!

 あたしも出ちゃったけど、先に落ちたのはリゼットのはず。


「両者リングアウト!! ですがリゼットが先に落下したため、勝者はエステレラ!!」

「うおーー!!」

「教祖様!!」

「きゃーゆきちゃん強いー!」

 こうしてあたしは、苦戦の末にリゼットに勝つ事が出来た。

 あ、危なかった。

 本当にぎりぎりだった……。

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