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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 37 魔法少女になった百合作家、魔法少女の心を掴む 5日目
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37-6

 あたしがいちかばちかで放った勇者の剣。

 それはリゼットの光の粒へと迫り、交わろうとした瞬間。


「おお!」

 やった!!

 誘爆させられたよ!!


 あれ?

 でも光の粒が剣に当たる前に爆発したような?

 ということは、普通の火薬を使った爆弾みたいな熱とかじゃなさそうだし、火の気も無かった。

 他の薬品のような、衝撃ってわけでもなさそうだよね。


「…………」

 あたしの勇者の剣は、あたしの魔法力の塊。

 それをぶつけようとして……。


 …………。

 ………‥。


 ああーーー!!!!

 そっか!!


 あの光の粒、魔法力に反応して爆発してたんだ!

 きっと、魔法力がある一定以上の高さの時に、炸裂するようになってるんだよ!!

 そうだよ!

 だからあたしが盾を生成した時に反応したんだね!!


 じゃあ幻影を出して爆発したのも、幻影という魔法力の塊に反応したってわけだね?

 なるほどなるほど……。


 でも、それだけじゃ攻撃を避ける事なんて出来ないし……。

 ”魔法力に反応する爆弾”が、防御にどう関連付けされてるかなんて分からない……。


 だからもっとこう解釈を変えるというか。

 広い目線で考えるというか……。


「……気づいたのかしら」

 ちょ、ちょっとまって!

 あたし脳みそフル回転中なんだからっ!


 えっとえっと。

 魔法力に反応する爆弾をつくる魔法。

 魔法力に反応……、反応する……。


 もしかして、目で見てるんじゃなくて。

 あたしの魔法力を感じている……?

 だから勇者の魔法を使った攻撃は全部避けられたってこと?


「まあいいわ、決着よ」

 リゼットの本当の能力。

 それは魔法力を感じること。


 そういえば、セフィリアとかミカエルも魔法力の強さが分かるって言ってた。

 あれが極端にずば抜けていると考えると……。


 うぅ、また攻撃が来た!

 でもあたしの考えが正しいなら……。


「勇者の短剣! えいっ!!」

 残り少ない魔法力、無駄に出来ない。

 だから勇者の剣よりも消耗の少ない短剣を生成、光の粒めがけて投げて……!


 あたしが投げた短剣、リゼットの放った光の粒。

 それらが交わろうとした瞬間。


「……!!」

 光の粒は炸裂し、あたしの短剣は粉々に砕けてしまった。

 でもこれは、あたしの予想が正しかったことの証明でもある。


「リゼット! あなたの魔法の仕組み、わかったよ!」

「成長したわね」

 やった!

 やっと、リゼットの魔法を破ったよ!

 大分消耗しちゃったけども……、これで形勢逆転――。


「それでどうするの? 魔法力なしで戦えるの? まさかわたしを殴り倒す?」

 うっ、そうなんだよね。

 あたしそんな力ない……。

 こういう時、ルリとかウィーンみたいに格闘術も使えたら戦えたんだろうけども……。


 うぅ、やっぱり手詰まりかな。

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