36-7
リゼットとヒルダの戦い。
さあどっちが勝つのかな……?
「…………」
お、先にしかけたのはリゼットだ。
あれは、あたしたちと戦った時もやってきた魔法。
手のひらを広げて、そこから光の粒を生成して相手にぶつけるやつ!
あれ、発射した時は小さくて大した事ないと思うんだけど、実際に受けると見た目以上の破壊力あるからなぁ……。
「リゼットは、見た目で侮ってはいけないの代名詞ですね」
おや?
横から聞きなれない声が。
誰だろ。
「ごきげんよう。聖百合教のみなさま」
うわ!
この人って!
「おまっ、プリズムのレティシア!」
「おや……」
そうだよ!
エレナの言う通りだよ!
トップランカーのチームリーダーなレティシアだよ!
「横に座ってもよろしいでしょうか?」
「う、うん」
いやまあ、別にここ自由席だからいいんだけども……。
あたしたちに用事があるのかな。
「で、何でトップランカー様が俺らの近くに来るんだ?」
「別にランキングなんて関係ありませんよ」
「あまりいい印象はないんだよなー。俺ら闇の中で見捨てられたし」
「あの時は申し訳ございません……」
おや、ミレーユと違って気にしている感じ?
実はいい人なのかな?
うーん。
よく見ると綺麗な人だなぁ。
薄い桃色の長い髪に、宝石のようにきらきらしている紫色の瞳。
ドレープたっぷりのロングスカート、二段になったパフスリーブ、フリルがたっぷりの姫袖、十字架の刺繍がついた襟、それらがどれも真っ白!
なんかこう魔法少女の衣装というより、ウェディングドレスっぽくもあるかも。
って、この衣装で格闘術やってるんだ……。
全体的な雰囲気は、セフィリアに似ているかも?
胸大きいのも同じだし……。
「それで、何の御用でしょ?」
とまああたしの感想はさておき。
何でこの人がここに居るんだろ?
試合見たいなら、同じチームの人らと見ればいいのにね?
「情報の共有をしたく」
「むむ」
「聖百合教の方々が、あれから何かを掴んでいないかお聞きしたく」
あたしたちがいろいろ知ってるの、まるで分かってるみたいな感じだ。
う、うーん。
するどいぞこの人……。
でも、どこまで話したらいいんだろう。
学園長が諸悪の根源だなんて言えないし……。




