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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 36 魔法少女になった百合作家、魔法少女の心を掴む 4日目
304/420

36-6

 闘技場内、選手控えの部屋にて。


「ゆきすげえな!」

「お疲れ様です。無事に戻ってきて何よりです」

 いやぁ、毎回そうだけども。

 今回もぎりぎりだった……。


「あの槍をぐるぐる回すのとか、よく思いついたな!」

「見事ですね。うふふ」

 咄嗟の作戦だったけど、上手くいってよかったと思ってる。

 我ながら、ぶっつけ本番でよく出来たなぁ。

 やっぱ魔法力高いと、生成できる物のバリエーションも増えるって事かな?

 しかも、今回のチャンピオンシップで使った鎖剣も螺旋槍、実戦でいかせそうだよね。


「それにしても、いよいよベスト4かー」

「う、うん」

 あと2回勝てば優勝……。

 でも残ってるのって左ブロックはあたし、右ブロックは高ランカーのふたり。

 で、残り1枠が今決まるわけだ。

 うーん、今まで以上にきつい戦いになるよね……。


「次の対戦相手の試合、見に行こうぜ」

 だから、せめて見に行こう。

 何かいい戦法が思いつくかもしれない。


 そう思いあたしは、選手控室を出て観客席へと向かった。



 円形闘技場、観客席にて。



「3回戦第2試合!」

 どうやらちょうどタイミングが良かったみたい。

 これから始まるみたいだね。

 リングが直ってる、やっぱり魔法で直したのかな……?


「闇討伐数は随一! 貴族にも認められた実力を本大会でも遺憾なく発揮し、初参戦にしてベスト8進出!」

 たぶんこれ、リゼットの事だよね。

 意外にも初参戦だったのね。


「このまま勝ち進むことが出来るのか! それとも消えてしまうのか! 12歳、魔法少女ランキング8位、チャンピオンシップ初参戦!!」

 12歳!

 ほえー、ちっちゃいけど肝が据わってるというかなんというか。

 しかも闇の中に行った時よりランク上がってるような?


「魔法力は、……390万!! ダークハンター、リゼット!!!」

 リゼット390万もあったんだ……。

 てことは、学生の時100倍近く差があった魔法少女と相手してたってことだよね?

 うひー、今考えると信じられないよー。


 おお、出てきた。

 エプロンワンピースな町娘の格好だ。

 魔法少女じゃないと、街に居そうな感じだね。


「その堅牢な防御魔法と治癒魔法により、かつてA級闇の侵略を阻んだ英雄、チャンピオンシップに舞い降りる!」

 ひえー、なんかすごい。

 英雄とか言われてる……。


「攻撃は最大の防御という名言を覆し、見事勝利をもぎ取れるか! 15歳、魔法少女ランキング37位、チャンピオンシップ過去成績ベスト8!!」

 防御特化魔法少女かぁ。

 参考になるかも、しっかりみなきゃ。


「魔法力、200万!! 鋼鉄の処女(アイアン・メイデン)、ヒルダ!!!」

 すごい異名だ。

 さすがにここまで勝ち残った魔法少女だと、魔法力も100万単位が当たり前になってくるなぁ。


「それでは変身してください!」

「…………」

 相変わらずあっさりしているというか。

 ぱっと魔法少女姿に変わったね。

 態度はあれだけども、やっぱ可愛いよなぁ、黒いワンピースで白いふりふりエプロン!

 袖も姫袖だし、何よりも似合ってる。


「やあっ!」

 対戦相手の方も、ひとつ掛け声発したらあっという間に変身しちゃった。

 ほおほお、ハルちゃんと似たような感じのナース服とメイド服のあいのこって感じだ。

 こっちは水色メインで爽やかなイメージだね、うん可愛い。


「試合開始!」

 リゼットの攻撃はすごく強かった。

 対戦相手は防御に定評がある。

 うーん、どっちが勝つのかな……!

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