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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 36 魔法少女になった百合作家、魔法少女の心を掴む 4日目
303/420

36-5

「お、おい……」

「教祖様が負けた……?」

「ゆ、ゆきちゃん……」

 …………。

 …………。


「やはりヘイルシスターズが勝ち残ったか」

「そうね」

 …………。

 …………。

 …………。


「こ、これは、勝負あったか……!」

 …………。

 …………。

 …………。

 …………。


「エステレラ、戦闘不能とみなし……。勝者、フロリアン――!!」

「ちょっと待ったああ!!!」

 ってこらこら!

 あたしはまだやられてないよ!!


 じゃあなんで無事だったかというと……。


 ティエラの放った氷の塊から逃げる事が出来なかった。

 もちろん、あんな巨大な物を一瞬で砕くなんてのも無理だ。


 そこであたしは、ちょっと前にセフィリアに言われた事を思い出したんだ。

 ドーム状の盾を作って攻撃を耐えれば、魔法力切れを狙えるってね。

 元々魔法防御力は高いから、そのままぺちゃんこにはならないとは思ってた。


 だけどもそれじゃあ駄目。

 ティエラには通じないと思う。

 防いでいるあたしの方が先に魔法力無くなっちゃうから。


 だからあたしは、ドーム状の盾を作って攻撃を耐えて……。

 そして……。


「やああああ!! 勇者の螺旋槍!!!」

 かつてミカエルの氷の槍攻撃を破った時と同じ要領で、魔法力の一点集中で氷の塊を突破する!!

 しかも今回のはただの槍じゃないよ!

 というか、槍だったら突破出来ないと思ったので……。


「な、なんだあの武器は!」

「回転しているのか……?」

「きゃー! ゆきちゃん無事で良かったー!」

 その槍を回転させて、しかもらせん状に切り込みもいれた!

 まるでドリルのように!

 これなら固い物だって掘削して進める!

 やっぱ勇者と言ったらドリルだよね。うん。


 よっしゃあ!!

 あたしの思惑通り氷の塊は難なく貫けたぞ!


「いけええええ!!!!」

 このままティエラ本体に直接攻撃だー!

 あたれええええーーー!!!!


「あびゃあっ」

 あたしのドリルがティエラに直撃!

 このままあたしは無事に着地して、ティエラは頭から落ちてった。


「ど、どうだ!」

「…………」

 リングアウトはしてない。

 というか、氷の塊のせいでリングが壊れちゃってる……。

 ひええ、今思えばよくあんなの耐えられたなぁ……。


「…………」

「…………」

 おねがい!

 起きないで……!


「勝者! エステレラ!!」

「うおー!」

 や、やった……。

 どうにか勝った!

 ふう、あぶない……。


「いてて、やられちゃったねぇ」

「だ、大丈夫ですか?」

「大丈夫だよぉ」

 ドリル、思いっきり受けたからね。

 うーん、体どころか衣装にすら傷が無い。

 改めて感じたよ、この魔法少女衣装すごい。

 立って起き上がれたし、大丈夫かな?


「槍を回転させて貫通力をあげる、あんな攻撃初めてみたよぉ」

「う、うん」

 この世界じゃ、ドリルなんて無いのは知ってた。

 前の学園潜入の時に工具漁った時、つるはしとシャベルしか無かったからね。


「まいったねぇ。次も頑張ってねぇ」

「はいっ」

 勝負に納得してくれてるし、これでよかったのかな……?

 でも戦うのに必死だし、これで魔法少女の心を掴めればいいけども。


 そう思ってると、ティエラはあたしから離れていき、闘技場から去って行く。


「でもねぇ、ひとつだけ言わせて欲しいなぁ」

「なんでしょ?」

「私は病んでないよぉ、じゃあねぇ」

 そして去り際にそう言い残すと、手を振りながら退場していった。


 いやいや!

 絶対に病んでる系でしょ!

 ひー、自覚症状ないとか……。

 しかも笑ってるし、やっぱ怖い。

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