表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 36 魔法少女になった百合作家、魔法少女の心を掴む 4日目
302/420

36-4

「じゃあ、魔法いくよぉ」

 ヘイルシスターズのティエラが繰り出す魔法……!

 あれ?

 どっちが妹でどっちが姉なんだろう?

 おっと、今は戦いに集中!


「……ニヤリ」

 ひっ、また顔つきが病んでる状態になった!

 こ、これって……。


 また剣状に凍らせた杖を振るってきた!

 ま、魔法ってこれ……?

 ともかく、防がないと!!


「勇者の剣! あーんど盾も!」

 おお!

 咄嗟にやってみたけど、両手で出せた!

 魔法力540万すごい!


 って感動している場合じゃない。

 ここは迫ってきた攻撃の相手を受けないと!


 ティエラが氷剣を縦に振り下ろせば、あたしは剣で受け止め。

 横薙ぎに払ってくれば、盾で受け止め。


「アハハハハハ!」

「く、くう……」

 どうにかティエラの猛攻の直撃を回避できている。

 剣と盾、両方出したおかげで、さっきよりかはティエラの攻撃を防ぐのは楽だけども……。

 でも、反撃に出る余裕はない。

 何かいい手を考えないと……。


 こ、こういう時は相手の動きをよく見て……。


「ひぃぃぃっ」

 やっぱ怖いよこのひと!

 病み系魔法少女怖い!

 直視出来ないー!


「ネエチャントワタシヲミテヨ」

 うわん!

 ちょっと目線逸らしたのばれてる!

 もうやだー!

 こわいよう……。


「くうう……」

 そしてやっぱ力強い……。

 ぐぐ、押されるう……。


 !!

 げげっ。

 逃げたり受けたりしてたせいで、もうリングの隅じゃん!

 まずい、中央に戻らないと!!


 またさっきみたいに、一気に力を入れて押し返して……!


「えいっ!」

 やった、押せた!!


 って、あれ?


「うわあ!!」

 いきなり力抜かれたせいで、よろけちゃったよ!

 まずい、このままじゃ攻撃もろに受けちゃう!!


 …………。

 …………。


 あれあれ?

 攻撃来ない……?

 このまま剣振りかぶられたら、絶対にあたし当たってたのに。


 というか、目の前に居ない?

 んん?


「サヨウナラダヨ」

 声が頭上から聞こえてくる……?

 あたしは体勢を崩したまま、ゆっくりと目線をあげていく。


 …………。

 …………。


「ひぃぃぃっ!!」

 な、なにこれ!!

 杖の先に巨大な……、氷の塊が集まってる!!

 まさか……。


 げげ!

 そのまさかだよ!

 あたしめがけて落としてきた!!


 ひー。

 あの氷の塊、どうみてもリング全体はある!

 どこにも逃げられない……!

 どうしようどうしよう!!

 このままじゃ押し潰されちゃう!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ