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うーん。
とりあえず突っ込みどころ満載なんだけども。
「やあやあー、どもどもぉ」
まず見た目。
確かに幼女なんだけども。
髪型がツインテールじゃかくって、普通のセミショートだね。
雰囲気だって、眠そうな先生とは違っている。
かといって、角がある感じじゃない。
なんだろうこれ。
「ゆきちゃん」
「は、はい」
「なるほど、噂の教祖様が相手なんだねぇ」
「そ、そうですね」
「そんなかしこまらなくてもいいよぉ」
いや、そうは言われましても……。
ん?
あー!
思いついた!
シスターズって事は、先生の相方の人ってことか!
なるほどなるほど……。
「それでは変身してください!!」
おっと、納得してる場合じゃないね。
変身しなきゃ。
「目覚める白雪の純粋な思い!」
あたしは魔法少女に生まれ変わるという意識を強く持って……。
「えへっ、エステレラだよ☆」
ピースサインを目元にピシッとあててっと!
うん、決まった。
流石に連日だと、慣れてきたかも?
そしていつも通りの展開だと、ここで観客が……。
「教祖様!」
「教祖様!」
「教祖様!」
ひっ、なんか観客席の一角が聖百合教の人で埋まってる!!
あー、あたしが活躍したから信者増えたとか、予想以上に勝ち進んだから総出をあげて応援とかなんだね。
うーん、全員同じ服装ってやっぱ圧があるよね……。
「きゃーゆきちゃん!」
「こっちみてー!」
「かわいいいいーー!」
ひっ、こっちも増えてる!
あはは、こりゃ教祖というよりアイドルだね……。
うお、しかもあたしと似たような服装した人もいる!
まさかコスプレされる側の立場になるなんて。
いつまでも前世の事引っ張ってないで、いい加減自覚持たないととは思うけども。
……やっぱこれだけは慣れないや。
「かわいいねぇ。よっと」
あたしの変身バンクに対して、この人は意外とあっさりと変身しちゃった。
ほおほお、ふわっと大きなパフスリーブとか、燕尾状のスカートとか、フリフリと襟とかエプロンとかは先生と同じ。
だけども配色は全然違ってて、先生は水色なんだけどもこの人は桃色だ。
なるほど、姉妹だから2Pカラーなんだね。
「試合開始!!」
「じゃあいくよぉ」
「はい!」
とりあえず先生じゃないって事はわかったけども。
姉妹って言うくらいだから同じか先生以上の実力者ってわけだ。
ついに来る……!




