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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 36 魔法少女になった百合作家、魔法少女の心を掴む 4日目
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36-1

 魔法少女チャンピオンシップ4日目。


「いよいよだな」

「うん」

 そう、いよいよなんだよ。


「相手はあの先生だ」

「うん」

 だって相手はMA学園であたしの先生をしてくれていた、フロリアンナ先生!


「ヘイルシスターズは、魔法少女でも最強と呼ばれている程ですね」

「う、うん」

 いつもはうにぅZzzとか言って眠たそうで、掴みどころがない感じなんだけども。

 魔法少女の間では、ヘイルシスターズって呼ばれている凄腕魔法少女らしい。

 最強魔法少女候補のひとりとか、なんかこういろんな噂が出ている。


 ん?

 最強ってことは、あのランク1ミレーユよりも強いって事なんだよね。


「胸借りるつもりでやるよ」

 うう……。

 正直、今回はもうだめかもしれない。

 だからせめて、勉強させてもらう気持ちで……。


「胸はないだろ、ちっちゃかったぞ?」

「そうじゃなくてー!」

 もー!

 こんな時に冗談なんて!

 確かに幼女っぽかったけどもー!


「そんなしょっぱい事言うな、やるからには勝ってこい」

 エレナはそう言うと、あたしの胸に握った拳をトンっと当てた後、明るい笑顔を見せてくれた。


「決して無理だけはしないようにしてくださいね」

 セフィリアはそう言うと、少しだけ首を傾けて優しい笑顔を見せてくれた。


「ふたりとも、ありがとう」

 なんだかいつも励まされているような。

 すごく嬉しいし、あったかい。


「さあ、行ってこい」

「お気をつけて」

「うん!」

 よーし、頑張るぞ!

 フロリアンナ先生が相手でも、やってやるー!



 リングのある中央の広場。

 そこへ通じる道にて。


「みなさま、お待たせしました! 魔法少女チャンピオンシップ4日目、3回戦第1試合を開催します!!」

「うおー!」

 おお、観客すごい盛り上がってる。

 ベスト8だもんなぁ。


「教祖の奇跡、ここに極まる!」

 相変わらず、ギルドのお姉さんノリノリだ。

 でも、こういうの出来る人羨ましいかも。

 あたしも同人でいろんなとこ行ってたけど、そこまで人前に出るの得意じゃないからなぁ……。


「初戦にも関わらず1回戦目、2回戦目を華麗にクリア!!」

 華麗ではなかったと思うけども。

 まぁ、そこは突っ込んじゃいけないんだよね。


「このまま勝利という栄光を描き続けられるか!」

 試合に勝って、魔法少女の心を掴んで……。

 今更だけども、エレナやセフィリアの力も借りれたらなぁって思う。


「16歳、魔法少女ランキング17位、チャンピオンシップ初参戦!! 魔法力は、……540万!! 雪花の百合教祖、エステレラ!!!」

 よし、ここでリングへ向かうんだよね。

 ひっ、入り口両脇の爆発はやっぱり慣れない……!


「彼女が繰り出すは、永久凍土の絶対零度魔法……」

 フロリアンナ先生、そういえばヘイルシスターズだっけか。

 ヘイルって確か、氷とか雹とかって意味だったような?


「その力の前では、全ての時は制止される……」

 という事は、氷使いかな。

 うーん。

 グランドリリィ決定戦のミカエルを思い出す。

 うぅ、大丈夫かなあ……?


「11歳、魔法少女ランキング15位、チャンピオンシップ最高戦歴4位!!」

 ひええっ、ランキングも過去の成績も上だ。


「魔法力、405万! ヘイルシスターズ、フロリアンナ!」

 ついにくる……!

 フロリアンナ先生……!


「やあやあー。声援ありがとぉ」

 あ、あれ?

 出てきた魔法少女、雰囲気も眠そうな感じじゃないし、見た目はまぁやっぱロリなんだけども。

 先生……じゃない?

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