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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 34 魔法少女になった百合作家、魔法少女の心を掴む 1~2日目
284/420

34-1

 魔法少女チャンピオンシップ当日。


 都内、円形闘技場。

 控えの間にて。


「すげえ気迫だな」

 今回は応援役のエレナと一緒に、控えの間に入ったあたしだけども。

 参加者の魔法少女の雰囲気が、ピリピリしてるというか、なんか居心地悪い……。


「みなさま、お集まりくださってありがとうございます」

 さらに、いつもは元気ではっちゃけている、ギルド受付のお姉さんの雰囲気がどこか違う。

 それだけこの大会が、普段の依頼とは違うって事なのかな?


「本大会の説明をさせていただきます」

 なんかギャップがあるせいで、ちょっと近寄り難いというか。

 他の魔法少女の人も近寄り難いし。

 怖いかも……。


「ルールはみっつ。対戦相手を殺さない事、対戦相手を魔法で負かす事、戦いから逃げない事です」

 これはバトル漫画であるあるな感じだよね。

 まあ、予想通りかな。


「リングの上から出た場合、理由はどうあれ失格となります」

 倒せなかったら、無理矢理場外にするって作戦もありなのかぁ。

 うーん。


「本大会の賞品ですが、大会はトーナメント方式の1対1で行われます。より勝ち抜いた方には相応の魔法少女ランクをお約束します。そして優勝された方には、ランク1位に加えて副賞としてマグパ100万ポイント付与させていただきます」

 100万はすごいなぁ……。

 優勝……、無理だろうね!

 でも、いい成績おさめないと。


「以上です。それでは対戦組み合わせを始めさせていただきます。現在ランク1であり、前回大会優勝者であるミレーユさんの位置は固定となります」

 前面には、MA学園でも使われていた装置で、映像が出されていた。

 ……これが出来てるって事はアニメとかも作れそうだけど、なんでみんなやらないんだろ。


 おっと、今は作品の事よりも大会に集中しないと。

 なになに……、ミレーユはトーナメント表の右ブロックの一番端なのね。


「他の魔法少女の方は、順不同で名前をお呼びしますので、呼ばれた方は好きな位置を指定してください」

 枠はえっと……、32人。

 ブロックが2つに分かれていて、最終的にブロックで勝ち抜いた人同士戦う。

 つまり6回戦う感じかな。

 出来ればミレーユと同じブロックは避けたいところ。


「では、――さん」

 というわけで、対戦相手を決めるために魔法少女の名前が呼ばれていく。

 みんなあたしと同じ考えなのか、ミレーユが居るブロックは避けてるね。


 そんな感じで、ミレーユがいないブロックが埋まっていく中。


「では、レティシアさん」

 チーム・プリズムのリーダーであり、強豪のひとりであるレティシアの名前が呼ばれた。

 この人と同じブロックも避けたい……。

 でも、ミレーユと同じところへ行くとも思えないし。


 って!

 うそ!


「おお……」

「本気か……」

 ミレーユと同じブロックに入った!

 さすがに1回目の対戦相手ではないけども、右ブロックもう片方の端っこだよ!

 ひええ、右ブロック勝ち抜くとか無理……。


 それからも対戦を決めるトーナメント表は次第に埋まっていった。

 意外なのは、右ブロックを敢えて選ぶ人が居るって事だった。

 余程の腕自慢なのかな?


 そして……。


「エステレラさん、こちらへ」

 いよいよあたしの番だ!

 さて、どうしよう……。


「まぁ、左ブロックの空いているところへ行くしかないな」

「そうだね」

 といっても、左ブロックで空いてるところはもう少ない。

 さてどうしよう。

 どれも名前は聞いたことない人だ……。


 ええい!

 分からないなら何選んでも同じでしょ!


「ここで……!」

「かしこまりました。左ブロック3回戦目ですね」

 き、決めたぞ。

 初戦の相手は……、フランシーヌって魔法少女みたい。

 どんな子だろう?


 そう思いつつ、トーナメント表は次第に魔法少女の名前で埋まっていき……。


「……以上で、トーナメント組み合わせは終了です」

 全員決まったみたい。

 どれどれ……うわ、リゼットも参戦してる!

 しかもあたしと同じブロック……。

 おや、フロリアンナって名前、先生も来てるのかな。

 うーん、一筋縄ではいかなさそうだね……。

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