33-7
「ゆきも吹っ切れたみたいだな」
「うん」
でもまだ胸はどきどきしてる。
だって、あんなに近かったんだもの///
いやんもう!
えっち!!
「じゃあ本題だ」
「なんだろ?」
「学園長のとこ行った時の記録で気になった事があってな」
そんなに気にする事あったっけ?
あたしとエレナがイチャイチャしたって事以外に。
あの光景、思い出すと……。
や、やっぱし照れるね///
「レズバーストって言葉が出てたんだが、これなんだろうな」
「れ、レズ……?」
おちょ、百合の次はレズですか……。
なんなのこの世界……。
「ゆき、何か知ってるか?」
「レズって言うのは、百合よりも過激に行為をするって事だよ」
「過激って、俺らがやったやつか?」
そ、そんな直接言わないでよ~~~!
恥ずかしいじゃん///
ん?
自分で言っておいてなんだけども。
「確か学園長、百合バーストの先は滅びだって言ってたよね。レズバーストって、百合のさらに先の行為って考えると……」
「だな。ゆきも気づいたか」
「体験したけど、滅んでいないよね?」
「無事だな」
そうだよ!
百合バーストよりも先の行為に及ぼうとしたら、学園長直々に止められた!
いやちがう、したらじゃない。
あれは強引に迫られただよ!
しかも、入学の時も学園長に迫られて。
結局何もないとか言ってるけど、本当にそうだったかなんて分からないし……。
おっと、今はそうじゃなくて……。
というか、今回は学園長主導でやっちゃったじゃん!
「しかもそれどころか、魔法力が上がってやがる……」
そう言われれば、学園長と出会う前のもやもやした感じが無くなってる……。
魔法力はどうかと言われると、確かに頭はすっとしている気がしなくはないけども。
それが魔法力に影響するかなんて……よくわからん。
「ここに来る前、魔法少女ギルドで魔法力計って貰ったんだけどよ」
「うん」
「200万だった」
「うそ……」
「おかしいよな、学生の時よりかは成長しているとはいえ、10倍以上だぞ?」
確かにミレーユとかレティシアのようなトップランカーには及ばないけれど、今までと比べものにならないくらいあがってるじゃん!
しかも、百合バーストって一時的な魔法力増強しか出来ないのに、今もずっと続いている。
どうなってるの一体。
「まあ詳しい理由は分からないが、これでチャンピオンシップに勝てるんじゃないか? 俺と同じ10倍以上になってるのなら、魔法力ならランク1にも負けないだろ?」
「おお!」
つまり、本来の目的だった魔法力の強化が達成出来たって事かぁ。
うーん。
魔法力を強化する百合バースト。
そしてその先のレズバースト……。
まだまだ分からない事が多い……。




