表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
260/420

30-11

「で、何が知りたいんだ? 100年以上も前の英雄譚でも聞きたいのか?」

「まーそれは本読めばいいな」

「つれないな」

「学園の地下には大量のひなが居た。魔法で作ったと言っていた」

「……ほお」

「なんでも愛しい人を復活させるためにやってたらしい」

「なるほど、ソフィアらしいな」

 えっ、ソフィアらしいって。

 学園長ってそんなにアグレッシブというか、なんというか。

 もっと大人しいおちついた感じだと思ってた……。


「でもな、ひなはお前らの事憎んでいた。相思相愛なのに憎むっておかしいだろ?」

「まあ、そうだな」

「だから俺は何かあったんじゃないか?って思ったんだが、学園長は口を割らなかった」

「ふむ……」

 やっぱりその事を聞くと、学園長と同じですごくばつの悪そうな顔してる。


「何か知ってるか? 知ってるなら教えてくれ」

 それだけ言いたくないって事なのかな?

 それとも、他に何か理由があるのかな……。


「質問を質問で返すようで申し訳ないんだが……」

 アルキメディスは、帽子のつばを少しだけあげてこちらをしっかり見つめると……。


「知ってどうする? 民衆に語るのか? それとも好奇心か?」

 突き刺すくらい強い光を宿した瞳で、こちらへと問いかけてきた。


 真実の内容を聞いてないから、なんともだけども。

 なんだろう、別に言いふらしたいとかってわけでもないし。

 好奇心はあるけども、主目的はそうじゃなくって。


 うーん。

 元々は学園長が怪しいとか、魔法少女が記憶や感情の改ざんをしている理由が知りたくて。

 いろいろ探しているうちにこんな大それた事になっちゃって。


 今もそういうのは気になるけど。

 ひなと出会って、あたしはある事を思ったんだ。

 だから……。


「どっちも違うな」

「そうですね」

「全員が同じ気持ちですよ」

「うんうん」

「じゃあなんだ?」

 あたしはアルキメディスの問いかけに、ひと呼吸おいた後。


「ひなを、救いたいんです」

 彼女をしっかりと見据えて、そう答えた。


 憎しみの理由はわからない。

 でも、闇になってしまったひなを救えるなら救いたいと思ってるよ。

 同じ異世界転生者ってのもあるし、昔はこの世界を救った勇者だし……。

 そんな子を、このままにしとくのは納得いかないよ。


 エレナ、セフィリア、ミカエル。

 みんなも何も言わない。

 という事は、あたしと同じ気持ちかな。


「あ、あとっ」

「なんだ?」

 それともうひとつ!

 手記を読んだ感じ、伝説の勇者パーティって全員女の子なんだよね?

 しかもみんな仲がいい!

 だから、えっと。

 ちゃんと話を聞いて、その……、本にしたいなって思って///

 あと、百合について語り合いたいかも!


 で、でも。

 今はそれどころじゃないよね。

 あああもう!

 あたしったらこんな時に何考えるのー!


「……やっぱなし! なんでもないです!」

「歯切れの悪いな」

「ごめんなさい……」

「まあいい、話してやる。聞いて後悔するなよ?」

「はい!」

 おお、ついに真相が明らかになる。

 いよいよだ……!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ