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30-2

 ”ただし時間がかかりすぎる。今の私では到底間に合わない”

 ”もっと別の方法を考えるしかない……”


 うん。

 で、なにこれ?な状態なんだけども。


「内容がふわふわしてて、全然わからんな」

「そうですねえ」

「先を読んでみましょう」

 ミカエルはページをめくっていく……。


 ”別の方法なんて無い、これが最善の方法”

 ”時間は……、もっと別の考え方を模索するしかない”

 ”間に合わないのなら、間に合わせるのではなく――”


「ん? これ以上読めないぞ?」

「かなり古そうですし、汚れで文字がかすれてしまっていますね……」

「残りのページもありますが、まともに読めません」

 うーん。

 手掛かりになるかなって思ったけども、なんかぼんやりとした事しか分からなかったや。


「他に目ぼしい物もなさそうなら、通路の奥へ行ってみるか」

「そうですね」

 ミカエルは日記を元あった場所に戻すと、部屋から出て行った。

 あたしは後を追っていき、通路の奥へと進んでいった。


 学園地下、通路には他にも部屋がいくつかあった。

 だけども……。


「ここは……、なんだ? ベッドしかないぞ」

 今にも朽ち落ちそうなベッドしか無かったり。


「あら……。なにもありませんねえ」

 なんもない部屋だったりして……。


「ん? 行き止まり……?」

 ついに通路は行き止まりについてしまう。


 もしかして、これも壁を触ったら勇者の力で……。

 うーん。

 何もならない、本当に行き止まりみたい。


「なんだ、何もなしか」

「そうですねえ……」

「この国にはいくつかの魔法研究所があります。ここは昔使われていた研究所で、今はもう閉鎖してしまった。といった感じでしょうか」

 元々、MA学園は王城だったんだよね。

 だから、王宮直属のえらーい魔法使いが研究していたとかなのかな。


「ここまで来たのになー」

「あらあら……」

 学生の時から学園内をずっと探索してきた。

 学園長がやたら関わってきたり、ひょっとしたら勇者とかかわってるかもしれないとか思ってたけども。

 意外と何もなかったりするのかな。

 全部あたしたちの考えすぎ……、なのかもしれない。


「いいえ、まだですよ」

 えっ?

 まだ何かあるの……?

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