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29-5

 翌日。

 聖百合教内、会議室内にて。


「――という作戦だ」

 あたし、エレナ、セフィリアが集まったので、エレナは”あたしの本で学園長を釣って、その隙に学園内を調査しよう作戦”の内容を伝えた。


「ふふ、良い案ですね」

「だろー!」

 セフィリアも乗り気だった。

 今までもそうだけど、偉い人の娘だからそういうのしないのかなって思ってたけど、意外と危ない事に首つっこむのが好きなタイプ……?


「ですが、販売会場にゆきさんとエレナさんの姿が無いの困りますよね」

「そこで、俺らに変身出来る魔法が使えそうな奴探さないとだなー」

「心当たりがありますので、まずはその人に聞いてみますね」

「おう!」

「うんうん」

 おお!

 これは意外とすんなりいくかも?


「じゃあゆきは作品を仕上げてくれ、俺とセフィリアは当日変身してくれる人に会ってくる」

「わかった」

 というわけで、各々作戦に向けて準備をし始めた。

 あたしは次回作を仕上げつつ、商人ギルドの人に即売会の開催をお願いし、3日後の開催約束をする事が出来た。



 3日後。

 あたしの本の即売会の日であり、学園へ潜入する日。


 聖百合教本部内、控えの間にて。


「結局2人見つかったの?」

「おう。セフィリアが頑張ってくれた」

「たまたまですよ。うふふ」

 変身できる魔法少女2人も!

 セフィリア流石に顔広いねえ。


「そろそろ来るはずなんだが……」

 どんな人が来るんだろう?

 可愛い子だったらいいなぁ。


 そう思ってると部屋の扉が開き……。


「ってあなたたち!」

「どうも! 教祖様! 巫女様たち!」

「巫女様……、教祖様……///」

 そこには、普段あたしとエレナの世話をしてくれている魔法少女が居た。

 まさかのブランディとパトリシアなんて!

 灯台下暗しってやつかな?

 こんな近くに変身魔法出来る人がいたとはなあ。


「いやー、教祖様も巫女様も大変ですよねー! お忍びじゃないと遊びにいけないなんてー!」

 えっ。

 お、おしのび?

 あそび?

 どういうこと……?


「学園に侵入するなんて言ったらダメだろ? だから俺らはこっそり抜け出して都で遊びたいって事にした」

「な、なるほど……」

 そういう事だったんだね、確かに正直に言ったらふたりに止められるかもだからねえ。

 って、エレナ耳打ちしたからだけど近いよ///


「教祖様のお手伝い……///」

「任せてくださいっ! 変身魔法には自信あるんですよー!」

「ありがとうね。ふたりとも頼もしいなぁ」

「いやー、そんな風に言われると照れちゃいますねー」

「……///」

 パトリシアは頭をかきながらごまかしてて、ブランディは顔を横に何度かふると持っているぬいぐるみで顔を隠しちゃった。

 どっちもかわいいなあもう!

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