28-10
トップランカーチーム・ゴシックのメンバーであるトリニティの体からは、光と風が迸っている!
姫カットのロングヘア―がわっさわっさ靡くくらいだから、つまりすごいって事だね。
「うおおおお!! 砕けちれえええええ!!!!!」
そんなトリニティの全力の一撃。
大きくジャンプして、重力と勢いとありったけの魔法力を十字架にのせた一発が……。
闇の核にあたった!!!
うわああ!
すごい衝撃と風……!
「な、なんなんだこれは!」
「とてつもない力です……」
エレナやセフィリアは吹き飛ばされないようにするだけで精一杯だ。
「ふたりともあたしの近くに!」
「おう!」
「はい」
「風から身を守って! 勇者の盾!!」
だからあたしは、自分の力で大盾を展開した。
青白い光の盾は、トリニティの攻撃から繰り出される衝撃波をどうにか防いでくれた。
闇の核から出てきた魔法少女の攻撃は防げないと思うけど、このくらいなら多分大丈夫なはず。
盾は半透明だから、盾ごしに周囲の景色は見る事は出来る。
だからあたしは、トリニティの様子を見たんだけども……。
「…………」
おお!
なんか闇の核にひびが入っている……?
これならもしかして!
……と思った時。
えっ。
闇の核のひびがだんだん広がっていって……。
「!!!!」
ひええっ!
まるで口みたいになって、トリニティを食べようとしてきた!!
「ちっ」
トリニティは食べられる直前で十字架を軸にして避けたけども……。
あたしが見たのはひびじゃなくって、ただ魔法少女を捕食するために開いた口って事なの?
「結界生成者がやられた」
しかも、みんなが闇の核に気を取られてたせいで、結界生成する魔法少女がいなくって……。
その場所には今まで姿が見えなかった闇の核の魔法少女が居る!!
爆風に巻き込まれたんじゃない、こっちの行動に隙が出るのを見てたんだ。
ミレーユも気づかないくらいのタイミングを!
「逃げる、もうこの戦いに勝ち目はない」
そうだよ!
このままじゃあっという間に闇に飲みこまれちゃうよ!
はやく逃げなきゃ……。
全滅しちゃう!!




