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28-1

「今回の作戦は闇を生み出す核の複数破壊です」

「闇を生み出す核……?」

「そんなのがあるんか……?」

「私も聞いた事があります。地上の物を飲みこむ闇を生み出す物体が、闇の奥に存在しているという事を」

「特別秘匿しているわけではありませんが、多くの人々や魔法少女にとって、途方もない話ですからね」

 闇から出てくる化け物を倒すだけでも四苦八苦だからねえ。

 そりゃ、その親玉に対抗するなんて難しいし、あたしだって初めて聞いたよ。


「過去の調査で核はここ第4拠点から北西へ向かった先にあると分かっておりますので、魔法少女の皆様は一丸となってここへ向かってください」

 ほおほお。

 そこにある核を破壊すれば、闇が出て来なくなるってわけだね?


「あれ? 闇の中って特別な魔法少女じゃないと入れなかったような?」

「はい。なのでゴシック、プリズム両チームに一人ずつ居る結界生成者からは、くれぐれも離れないようにしてください」

 うーん。

 さすが廃人チームだ……。

 そのあたりもばっちり用意されているってわけだね。


「道中はどのような作戦で?」

「共通の目的はありますが、細かな作戦に関しては魔法少女の方々には自由に行動していただき、臨機応変に対応してください」

 それって、行き当たりばったりって事のような。

 だ、大丈夫かな。


「出発は明日の朝、日が昇った時となります。マグパもその時にお返しします」

「りょーかい」

「はい」

 なんか大した説明もないまま、兵士さん出てっちゃったよ……。


 …………。

 …………。


 うーん。

 闇を生み出す核、アバウトな作戦、ランクがかけ離れた編成。

 本当に大丈夫なのかな。


「そう心配するなって!」

「う、うん」

 あたしの心配に反して、エレナはどこか明るい。


「俺もセフィリアもいる。今までだって生き残ってきた」

「そうだけども……」

「ゆきだってその気になれば勇者の力があるわけだし、ランクは低いかもしれんが俺らだって十分強くなったはずだぞ?」

「うーん」

「ふふ、大丈夫ですよ。エレナさんの言う通り、私達がいますからね」

 セフィリアもいつもどおり穏やかだ。

 まるで不安げな様子を見られない。


「よし! 頑張るよ!」

「ええ」

「ったく、ゆきは心配性すぎるからなー」

 あまりくよくよして2人に気をつかわせるのも悪いよね。

 こうなったら腹くくるしかないってやつだ……。

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