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27-9

 そういえば、セフィリアも言ってたっけか。

 ”魔法力だけで強さが決まるわけじゃない”みたいな事。


 うーん、確かに姿消せるなら魔法力関係ないもんなぁ。

 あたしにも出来たらいいけども……。

 光の屈折?だっけかな。

 …………。

 うん、無理そうだ。


「500かー、俺よりも低いのにランク1はすげーな」

「あぁごめん。普段から省いているから癖で言っちゃった、正確には500万だよ」

「ご、ごひゃくまん!?」

「別にそこまで凄くないよ。プリズムのレティシアは680とかだし、同じチームのトリニティは700超えたとか言ってたかな」

「ひ、ひぇ……」

 単位省いてただけだったなんて!

 あたしの約10倍……。

 やっぱ別世界の住人だった。


「…………」

「…………」

 なんか気まずい雰囲気に戻っちゃったよ。

 エレナも呆然としちゃって会話続かないし……。

 うーんうーん。



 というわけで、無言のまま廊下を歩いていき……。

 今まで石造りも無骨な感じから、高そうな絨毯が敷かれていたり、金縁の家具が置いてあったり、歴代アリスの肖像画がかけられてたりしている、いかにも客間っぽいところに案内された。


「ここを使って。時間が経てば兵士が来るから」

「ありがとうございます」

「はーい、じゃあね」

 ミレーユは素っ気無くそう言って、早々に部屋から出て行ってしまった。


「しかし500万はすげーな。同じ魔法少女とは思えないな」

 エレナはそう言いつつ、ソファーにだらしなく横になった。

 足を放り投げた時に一瞬おぱんつ見えたけども、たぶん本人は気にしてない。


「ふふ、そうですね」

 対してセフィリアは行儀よく、長いスカートにしわが出来ないように座った。

 うーん、優雅だ……。


「でもこれなら、こんかいの掃討戦も楽かも?」

 ふたりとも座ったし、あたしも座ろう。

 ちょうどもうひとつだけ椅子あいてたや。


「そうだなー、多分俺らの出番ないかもな」

「かもしれませんねえ」

「セフィリアは回復出来るし、大丈夫だろ?」

「プリズムのレティシアさんも居ますし、他にもヒーラーの方は居るようですからね」

 うーん。

 もしもそうなら、どうしてあたしたちが呼ばれたんだろう?

 明らかに戦力過多というとか、やりすぎな感じがするけども……。

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