27-6
馬車を走らせて半日が経ち、目的地に到着する。
闇討伐第4拠点にて。
「ここが拠点か」
目の前には物々しい雰囲気を出した砦がでーんと構えている。
分厚そうな鉄板で作られた門は固く閉ざされ、まるで生き物が居る様子を感じさせない。
「で、これどうやって開けるんだ?」
あたしたちが門の前に立っても、門はうんともすんとも言わない。
誰かが来る様子もなければ、どこかから見張っている気配もない。
「うーん。ノックしてみよう」
なのであたしは、扉をノックしてみた。
…………。
…………。
しかし、何の反応も無かった。
「誰も居ないのか?」
「そんなはずはないと思いますが」
セフィリアの言う通り、まさか誰も居ないなんて事はないと思う。
うーん、ノックの仕方が弱かったのかな?
もっかい強めにやってみよう。
…………。
…………。
うーん。
やっぱり反応がない。
「おーい! 誰か居るのか!!」
エレナが門に向かって大声で叫んだ。
…………。
…………。
けど反応がない。
「おや、ここに何かありますね」
んん?
門の脇に……、なんだろうこれ。
「水晶……?」
「これってあれじゃないか? ほら、マグパかざす奴」
ああ、なるほど!
マグパで認証しているってわけね!
「ほおほお、ならマグパかざせば開くかも?」
「やってみようぜ」
というわけで、エレナが率先して水晶に自分のマグパをかざした。
”砦への入場ランクが不足しております。別途ギルドへ申請をお願いします”
ひっ、水晶から声が出てランク不足言われた……。
「はぁ? ふーざけんなー!!!」
エレナはげしげしと水晶が乗った台座を足蹴にしている。
そりゃ怒るよ、ランク不足とか言われたし、今回の掃討戦参加決まってるからそういう申請も終わってると思ってるし……。
「私のでも駄目ですねえ……」
しかもセフィリアでも駄目とか!
どんだけ高いランク要求されるの……。
うーん。
まさかここで躓くなんて……。
どうしよう?
いったん戻ってギルドにお願いするしかないのかな。




