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「以上です。それでは明後日までに各自拠点へ集まって下さいね!」
えっ?
それだけ?
誰がどこに行くか伝えておしまいなの……?
「あ、あの」
「聖百合教チーム! 何でしょうかっ!」
「詳しい事は各拠点で話してくれる……んですよね?」
「そうですっ。拠点によって細かな作戦は変わりますからね~」
う、うーん。
まずは拠点へ行けって事なのかな。
なんか怖いというか。
うわぁ、廃人チームの態度がなんだか冷ややかだ……。
しかたないでしょ!
あたしら初めてなんだから!
「俺らは初めて参加するから分からないんだが、マグパどんだけ貰えるんだ?」
「そうですねえ、活躍次第……でしょうか? でも、過去の事例ですが最も功績をあげた魔法少女は50万ポイント貰ってましたよー」
「ご、ごじゅうまん!?」
「まじか!!」
ひっ。
なんか桁違いだよ!
ってか、それって最も功績をあげた魔法少女なんだよね?
そんなのあたしらじゃ絶対に無理だなぁ。
でも、この依頼自体が魔法少女厳選しているわけだから、きっと参加しただけでもポイントいっぱいもらえるかも?
うひょー!
「ここまで選りすぐりの魔法少女を選んでいるという事は、かなり危険という事。おふたりとも、ご無理はなさらないようにですね」
「そうだな」
「特にゆきさんとエレナさんは死ねませんからね?」
「いや、それは皆同じだろ」
「ゆきさんは教徒の方、エレナさんは家族の方がいますし、夫婦ですからね」
「ちょ、ばかっ///」
「///」
もー!
こんな時に茶化さないでよ!
は、はずかしいじゃん!
「うふふ」
でもセフィリアの言う通りだよね。
50万貰おうが100万貰おうが、死んじゃったら元も子も無い。
あたしだって、まだまだ描きたい本あるし。
エレナとの結婚式もまだだし……///
よ、よしっ!
生き残って帰ってくるぞ!




