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「はーいみなさん! お静かにー!」
受付のお姉さんの元気な声が、ギルド内に響く。
「この度はお忙しい中、お集りいただきありがとうございますっ!」
すごい頭下げてる。
元々オーバーリアクション気味だったけども、今日はいつにも増して大振りだ。
大規模闇掃討戦。
選りすぐりの魔法少女のみが参加できるかぁ……。
どんな人が集まってるんだろう。
というわけで、あたしは興味本位で周囲を見回していく。
さっきいたリゼットは他の魔法少女と一緒みたい。
リゼットはランク12とかだから、多分他の魔法少女も高いんだろうなぁ。
おや、あれってフロリアンナ先生?
そっか、先生も今回の掃討戦に呼ばれたんだね。
隣にいる同じ形だけどピンク色の衣装着た魔法少女は、相方さんかな。
うわぁ、なんかいかに強そうな感じの人達がいる。
なんだろう、ネットゲームで廃人が出す雰囲気と近い感じがするね……。
流石に王族親衛隊のミカエルは来てないみたい。
ランク高い人全員が来ているわけではないんだね。
「みなさん、事前にお話ししましたように、今回大規模闇掃討戦を行います!」
この人がこうやって元気よく言うと、なんか小学校の運動会みたいなノリに思えてしまうね。
「今回は第1~4拠点から同時に闇へ攻勢をかけていきます。詳細なプランは現地にて確認をお願いしますねっ!」
確か12か所の拠点があるんだっけか。
試験の時は12、闇の中へ向かった時は5だよね。
どこもいった事ないし、どんなところだろう?
……危くない場所だったらいいんだけども。
「それでは各拠点へ向かってもらう魔法少女ですが、チーム名を呼び上げていきますね。呼んだら挙手をお願いします!」
おお、いよいよ決まる……。
えっと、あたしたちは聖百合教だったよね。
そういえば、チーム単位ってさらっといったけども。
みんなそういうの決めているんだね。
「第1拠点、チームソフトビレッジ、白黒盟友、エンドレスリゾート」
おお、リゼットのところが反応した。
どうやらあたしたちと一緒ではなさそう。
「第2拠点、火の鳥と水の蝶、ヘイルシスターズ、レジェンダリア」
フロリアンナ先生のところも別れたね。
じゃああたしは第3拠点かな、それとも第4拠点かな?
「第3拠点、ピンクオレンジ、ファイブスターズ、アルビノ」
ここであたしのチーム名が呼ばれなかったって事は……。
第4かな?
「第4拠点、ゴシック、プリズム、聖百合教」
おお、呼ばれた。
他のチームの人たちは……。
うお、あの廃人チームが手をあげている。
ひええ。
だ、だいじょうぶかな。




